中学、高校と父子で燃えてきたカンタの剣道部生活は、先月末、
インターハイ県予選会団体戦の初戦敗退で幕を下ろしました。
関東大会千葉県予選会でベスト32、そこで得た優先出場権で挑んだ総体。個人戦にカンタ含め2人出場と、
顧問の先生のご経験の中でも屈指のチームに成長したので、学校の歴史を塗り替える躍進を夢見たのですが...。この2年に何度か練習試合をさせてもらい、散々打ち負かされてきた強豪校に2回戦でぶつかることに鼻息荒くいたのですが、その前にやられてしまいました。初戦の相手は、自分達と同じ県立校なのに、昨年度はベスト8入りという輝かしい戦績ではあるものの、今年は2年生主体のチーム、また個人戦で県大会に出てきた選手はいなかったため、マークする選手等研究しようもなく、まぁなんとかするだろうと思っていましたが、強かった。

こちらは、高校で剣道を始めたのにレギュラー入りした守りに強い次鋒と、ポイントゲッターの2年生の副将を入れ替えた、これまでと違うオーダー。前半でリードする目論見だったようです。が、1本も取れず、0-0でカンタに。力差はあり、危うい場面はなく、どこかで旗を上げそうだったのですが、決めきれず。カンタは、今日の次鋒ならとってきてくれるという気持ちがどこかにあってタイスコアで焦ったのか、はたまたいつもの次鋒なら剣道部に自分が引き摺り込んだ責任から勝っても負けても気合が入るのに、そのスイッチがなかったことがマイナスに働いたのか、動きにどこか冴えがなかった感じでした。そして引き分けのまま繋いだ副将は大奮闘するも1本取られてしまい、取り返そうとした大将が返り討ちに。
初戦で負けてしまうとは、しかも誰も旗を上げられないままとは。ただ、僕の中では試合はもうおまけ、そんな気持ちでしたので、あまり悔しくもなければ涙もなく。彼らがこの2年半積み上げてきた努力、困難に向き合って乗り越えてきた過程、それらが彼らの結果であって、僕はそれを傍で十二分に見せてもらったので、すでに満足でした。試合後、保護者達の前でキャプテンのカンタが涙ながらに感謝の言葉を述べている時には、ちょっとウルッときましたが。
カンタはそれ以降、部活はきっぱりやめ、毎日夜遅くまで予備校に篭って受験勉強に励んでいます。去年参加した玉竜旗も全く行く気はなかったらしく、話に上がりませんでした。僕はサポート役として博多に遊びに行く気満々だったのですが。また、千葉県の市町村対抗の剣道大会に出る成田市の代表チームにどうか、というお誘いもいただきました。成田の看板を背負って戦いたい、というのは小学生の頃から夢のまた夢だったのでとても光栄で嬉しく拝命すれば良いのにと思ったのですが、本人は大学受験があるので来年またお声がけいただけたら、とお断り。
剣道で培った、目標に向かってまっすぐ取り組む姿勢、今のところ受験にもきちんと活かされているようで、僕が口を挟む必要も全くなさそうです。

一方の僕。半年以上前から、
カンタの剣道が終わったら喪失感に悩まされるのかなぁ、老後の始まりだよなぁ、なんてイメージしては、自分がどうなるかちょっと心配もしていたのですが、
案外平気で、むしろ、ホッとした思いが強いです。長男ショーゴが、希望していた就職先から内定をいただいたこともあって、肩の荷が降りた解放感でいっぱい。なので、この先の自分のこともポジティブに考えることができています。
50歳、子育て終了、母は亡く、家のローンもなし。来春にはショーゴは家を出て行く、カンタは大学生でもうお金を出してやるだけ。人生の節目。
今まで子供達のため、会社のために割いてきた
自分の時間、もっと自分のために使ってもバチは当たらないんじゃないかなぁ、もっと自由に好きなことをしようかなぁ、そんな準備をし始めました。今まで、その折々に考えてきたことを記してきたこのブログは、この転機に自分の歩みや立ち位置を確認するのに、とても役に立っています。
なので最近始まった新しいことも、いずれこちらで。
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Posted on 2023/07/20 Thu. 22:06:45 [edit]
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