カンタ達の集大成第1弾、第70回関東高等学校剣道大会千葉県予選会、男子団体。
中学以来、県大会には縁遠く、個人では出たことがないし、団体では一昨年、昨年とレギュラーで起用されるも敗れて貢献できず。新人戦に至っては、1年目はコロナで中止、2年目は
直前の事故のせいで見ているだけ。そんなカンタでしたが、
ついに躍動、今までの鬱憤を晴らすような大活躍を見せました。
顧問の先生の、部長と大将は兼務しないという方針で、今年の初めに部長から外れ大将のポジションに就いていたカンタ。本人は大喜びで、練習試合では中堅に入る時よりも勝率が高かったものの、カンタと交代で部長、そして中堅に入った仲間もまた、小学生時代から慣れたポジション故に、大将に入った時の方が成績が良い。

先生は4月下旬まで迷っておられましたが、最終的に、前2人が旗を上げてくる可能性はあまり高くない(次鋒は高校で剣道始めた選手!)チーム構成から、
中堅ポジションで決まってしまう可能性があり、かつチームのまとめ役を任せられるのは、責任感を背負ってこそのカンタ、という判断で、
再び部長に就任、試合には中堅で臨むことに。本人は大将をやりたかった気持ちは強かったものの、先生の丁寧な説明のおかげで納得。僕はどちらでも良く、
いずれにしてもチームを背負った戦いをして欲しい、そう願っていました。
1回戦は同じ県立高校。ただし選手が4人しかおらず、こちらは断然有利。定石通りエース選手を中堅に起用。
カンタはそれを迎え撃ち小手面で一本勝ち。県大会で味わう初めての勝利の味!チームもその後副将、大将と抑え、まずは完勝。
次の
2回戦の相手は、ベスト4に入ったこともある名門の私立高で、新人戦ベスト16のCシード。でも、ここを勝たないと最後の戦いとなる総体=インターハイの優先出場権が得られないし、その次の超強豪校を倒すのが一つ目標になっているので負けられません。

どうなるか観客席もドキドキの中、先鋒は動きの速い相手選手にも振り回されずに引き分け。ですが、次鋒は事前の調査とは入れ替えてきた選手に素早く二本取られてしまい、0-1(2)とリードを許してカンタに。もっとも彼は次鋒が苦戦して早々に負けてしまうことを予想していたようで、試合開始時からすでに面をつけていた(上の整列写真)のは後から気づきました。それだけ準備ができていたのでしょう、
なんとかここで流れを変えて欲しいとみんなが祈る中、冷静かつ凄い勢いで攻めまくり、主導権を手に。そして
2分45秒、カンタの美しい面が炸裂!その後も相手選手は攻めにくそうで防戦に徹する中、
4分ギリギリでもう一本同じような綺麗な面で二本勝ち。


見事に勝負を振り出しに戻しました。その後頼れる後輩の副将が一本勝ちしてリードも、大将は先行されてしまい、追いつかれる。代表戦の可能性も出てきてそうなるとカンタの出番だなとソワソワしたものの、すぐに大将は取り返し、さらに間髪入れずに二本目の旗を上げ、勝利。
シードを撃破した上に総体の出場権を獲得、引退が6月末まで延びました。我々
応援席は、安堵と歓喜と感動で、すでに涙を流している方も。ただ、カンタは大喜びの副顧問に、これからですよ、これから!と言っていたとか。一方、相手校の監督は、自チームを怒鳴りつけていました...。
3回戦の相手は、千葉県屈指の強豪、特に今年のチームは頂点を狙える強さで、控えの選手までが個人戦で県大会に出場しています。監督同士が親しいこともあり、練習試合をしたこともありますが、歯が立ちませんでした。

今回も当然苦戦は必至でしたが、どこまでやるか...。が、やはり力の差はあり、先鋒と次鋒は奮戦するも二本負けしてしまい、後がない状況でカンタにまわってきました。序盤は静かに、でも絶対に中心は譲らない攻め。
2分で相手が竹刀を落とす反則をした後、竹刀を巻いた良い面が入ったと思いきや旗は上がらず、その直後に面を食らいました。このままではチームは敗退、という崖っぷちに追い込まれたそこから激しい攻めに転じ、良い打ちも見せた後、
相手の竹刀を叩き落とし2つ目の反則で一本をもぎ取りました。


その後は非常に惜しい小手胴もありつつも流石に地区準優勝の実績も名もある相手も譲らず時間切れ。
過去五指に入るのではないかという濃厚な熱戦で引き分けとし、後ろに繋ぎました。副将も激しい五分の戦いを見せてくれるも旗は上げられず、そこで敗戦が決定。ただ、大将は面を一本とる奮闘を見せての引き分け。
終わってみれば0(2)-2(6)と負けて強し、力は存分に出し切った大善戦。
観客席の
我々は、よくやったという満足に悔しい気持ちが混ざり、それが体の中で破裂してしまったような放心状態でした。相手チームはその次の4回戦には5人全員が勝利、準々決勝で準優勝校に代表戦で敗れるも最終的には5位に輝く結果。それを見たら、
やっぱり好勝負だったと手放しで拍手するべき、悔しい気持ちは当人達がもてばいいだけかもと思いました。
やっと本領発揮、3試合で価値ある2勝に1つの引き分けで負けなし。
部長としてもうまくチームを牽引できていました。
ベスト32は満足していない、日本一の保護者の皆様がついているので、この素晴らしい仲間でもっと上を目指したい、とお礼の挨拶していたカンタ。大会前に僕もひと肌脱いで2回目となるビュッフェパーティーをやりましたが、あれも効いたのかな?
残すはインターハイのみ。その個人戦、地区ブロック大会は、今週末。

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Posted on 2023/05/23 Tue. 21:42:48 [edit]
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