2月24日、
母の納骨をしに今治に行ってきました。今治滞在は実に3年半ぶり。こんなに間が空いたのは、小学校1年で初めて訪れてから初めて、冬に訪れるのも初です。宿泊は、
愛した「今治湯ノ浦ハイツ」がなくなってしまったので、
「休暇村瀬戸内東予」に。今治市からお隣の西条市へ一歩入ったところにあるので、厳密には西条滞在ですね。ここに泊まるのは、湯ノ浦ハイツが全館貸し切りで2日泊まれなかった2012年以来。ただし
何かとご縁はあり、
両親が54年前綱敷天満宮で挙式の際に利用したのが前身の「東予国民休暇村」、また
昨夏、妹一家と共に夏休みを過ごし、ここの正面玄関での撮影した記念写真が、母の生前最後のものになった、そんな宿です。
昼の便で羽田から松山へ。そのままレンタカーで真っ直ぐ向かい、到着したのは16時前。

せっかくの晴れた日なので
荷解きもせずに周りの遊歩道を散策、燧灘の景色を堪能しました。
どこからともなく香る沈丁花の香りに紛れて、夏を思い出させるこの土地ならではの匂いも感じ、気持ちよく散歩、浜辺まで。なのにカンタから「制服のネクタイを持ってくるのを忘れました」というメッセージが。何事も準備が大事、その取り掛かりがとにかく遅い、いつも言っているだろう、と叱りの返信を出すも、素直に謝る返信を見るまでもなく、どうでもいい気持ちに。太陽がギラギラと反射する夏とは、全く異なる優しげな砂浜が心地良かった。夕飯はコースのとらふぐ料理を堪能、温泉にも浸かってリラックス。

明くる土曜日、
伊予桜井駅近く、亡き祖父母の家のすぐそばにある菩提寺真言律宗「法華寺」で法要。国分尼寺を受け継いだ長い歴史のあるお寺です。こちらの住職さんの説法はピカイチに面白く、ちょっと期待したのですが、流石に四十九日と納骨とあってそれはなく。
お墓もすぐそばの山の中にあり、そちらにもご同行下さり、無事に母を納めることができました。
2キロほど離れた場所には国分寺もあり、また古墳も見つかるなど、この一帯は恐らく伊予国府が置かれて昔は栄えたであろうという土地ですが、今は予讃本線の列車と、20年ちょっと前に開通した今治バイパスの車の音が聴こえるだけの静かな場所。あ、でも、真夏には早朝からクマゼミの、夜中にはカエルの大合唱が五月蝿いんだった。
その後しまなみ海道を見下ろすレストランに食事に向かう足で
「青山石工房」さんへ。今回お世話になった墓石屋さん...というわけではありません。

2月の上旬、僕は成田から南に25kmくらいの東金市の鍋屋さんで友人と食事をしたのですが、その際、愛想の良い店員のお兄さんが目に止まりました。しかも名札に「出身は愛媛」とあったので、親近感が沸いて話しかけてみたら、
なんと今治、しかもご実家は墓石屋さんで、そのショールームは我が家から2kmという近さ。こんなことってある?と感動し、ツーショットを撮影、次週帰省する時にびっくりさせるからご両親には内緒でと、そんなやりとりがあった、そのお店なのです。喪服を着ているくせに客ではなく、またこの下りをうまく説明できるかちょっと不安もありましたが、法華寺の住職さんからもそれは今生のご縁だからと後押しがあり、厚かましくも入店。社長を務められるご両親はご不在ながらスタッフの方がよく聞いて下さり、感動を共有。写真をお渡しすることができました。
明くる日にご両親から丁重なメールをいただき、新たな交流が生まれています。
故郷から遠く離れた東金で大学生活を送る息子さん、就職も関東でするつもりらしいので、何かあったら僕を頼ってくれる、そんな関係になれたらなぁ。そして夕方には、
「今治湯ノ浦ハイツ」で幼い頃からお世話になった元支配人のお家にご挨拶に。久々の再会はとても嬉しく。束の間ながら思い出話に花を咲かせました。

翌日、もう1度お墓参りをして、成田に帰りました。「さよなら」だけが人生だ、とはいうものの、
温める旧交もあり新たな出会いもありと、人のご縁を感じる束の間の3日間でした。

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Posted on 2023/03/15 Wed. 20:00:00 [edit]
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