二段といえども、道は険し
先週の日曜日、カンタと共に剣道昇段審査に。晴れて二段となりました。初段をとってから8年、というのは時間がかかりすぎではありますが、でも、僕は誉められていい。
実は6年前にも二段に挑戦し、失敗しています。二段を落ちるなんてと言われてしまいそうですが、当時、僕は家庭に大きな悩みを抱えており、正直剣道どころではなく、心技体の心でつまづいてしまいました。実際その直後です、妻が家を去ったのは。
それからは毎日をまわすのがやっと。やるのは本当にごくたまに。その都度防具についたカビを拭っていました。それが子供達が大きくなり、少しずつ余裕ができるように。また、カンタの中学剣道部のアテンドで試合を見ているうちに自分もやってみたく、かつ段位を抜かされるのも嫌で、月に1、2回の稽古をしていたのが去年の春まで。
その後、コロナ禍で所属の玉造剣友会の活動もできなくなりましたが、仕事が在宅勤務と帰休になったことで、一気に体力と時間、そして心に余力ができた昨夏、会の活動再開を機に週に1度稽古を欠かさないようになりました。最初は全然動けず、1回の稽古で体がバキバキに痛み、非常に辛かったのですが、そんな折ぎっくり腰で駆けつけた整骨院で、身体中が信じられないほど硬くなっているという指摘を受け、通院と共にストレッチにも取り組むように。明らかにそれがプラスで、稽古後の疲れも少しずつ酷くなくなってきて、これは続けられるなという手応えがあったので、思い切って昇段審査にトライすることにしたのです。

審査会は初段から三段までで、ほとんどは中高生。カンタの昔と今のチームメイトもあちこちにいます。会場内へは引率者も保護者も入れないため、何かあれば大人の僕を頼りにしてきてくれるはず。その心算で入場してみたら、大人の受審者は予想よりさらに少なく僕含め数人のみ。二段に至っては僕と同じ剣友会の人の2名だけ。立ち合いを一緒にやることになる僕の前は、息子と同じ高校1年生でした。
当然、立ち合いの審査は最後の最後。ようやく自分の番になった時には、全部で3つあったうち2つの試合会場はすでに終了していたため、全受審者の目線を浴びてすることに。緊張はしましたが、でもむしろ、知ってる子達がみんな見ている、良いところを見せたい、という気持ちの方が強かった。なんなら小手を一旦脱いで、派手に拍手を要求してから臨みたいくらいでした。で、やってみたら、相手の高校生も綺麗な所作の剣士で組しやすく、初太刀からいけると感じ、二太刀目で綺麗に打てたので、大丈夫だと。大きな体育館で人に見られての剣道の経験が全くないのですが、自分がまるで試合に出ているかのようにイメージし、楽しむことさえできました。続けて行った2回目は、剣友会で知っている相手で、力づくで激しく来るのも知っていたので、適当にいなして終わり。
自分の打ちはできたので胸を張って子供達にどうだったか聞いてみると...カンタはじめ、ほとんどの子が見ていなかった、と。がっかり。かろうじて感想をくれていた子2人からも、足捌きが、とか、大人同士殴り合ってた、とか、ネガティブなお言葉。おじちゃんはいつもいつも、君達を誉めて誉めて、のせてのせて、育ててきたんだぞ、なのに、全然見てなかったり、笑ったりとはあんまりじゃないか!



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コメント
二段昇段おめでとうございます!
カンタくんと一緒にと言うのが、嬉しさ倍増ですね!
心技体ももちろん大事だと思いますが、なかなか剣道の時間をとれなかった時期でも、家事子育てしながらも防具の手入れを怠らずきちんとされていた事が何よりも素晴らしく思います!(←我が家の三男に一番学んで欲しい😭)
これからも怪我や体調には気をつけて、精進してくださいね!
カープキッズ(fuccan) #- | URL | 2021/07/05 08:11 [edit]
ふっきゃんさん
ブログに珍しくコメントがついたと思ったら、ふっきゃんさん!どうもありがとうございます。
防具の手入れは何もしておらず、ただただシリカゲルを突っ込んでいただけでして😅
今後も精進いたします。またいらして下さいませ!
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