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成田発 It's My Style!

千葉県成田市から、毎日を楽しく豊かに上々にする僕なりのスタイルを、広く世に問う!(大袈裟なw)

 

2008 今治の夏 ~夏の遊び方教えます 6 ~ 

バナナトラップを初めて仕掛けた日の夜と翌朝の驚きは、今でも忘れられません。バナナを足元の側溝に置いた外灯は坂の途中にあり、懐中電灯で地面を照らしながらそこを目がけて下って行くと、目に飛び込んできたのはその罠へと悠然と歩く特大のヒラタクワガタの♂!失神しそうになる程驚喜し、捕まえるや否や宿に戻り、両親に見せたのを、鮮明に憶えています。ヒラタクワガタを死骸でなく手にしたのは初めてでしたし、ましてや6センチを越える立派な♂。その夜は、足元や口元にオレンジ色の微毛を携えた、さながら虫の王者のようなヒラタクワガタの姿に飽かず見とれ、興奮し、ちゃんと寝られませんでした。

ところが翌朝もっと驚くことが

6時に起き出して、昨夜の出来事を噛み締めるように思い出しながら歩いて行き、そのトラップを覗くと、なんとなんと、バナナの下にまたまた同じくらいの特大のヒラタクワガタの♂!!昨日と同じだ!と思うと同時に、いや待て、あれは正夢だったのか、今初めて捕まえたのか?となかば錯乱状態に陥り、急いで部屋に引き返し、前夜採ったのが夢でもなんでもないのを、さらに今朝の獲物も現実であるのを、並べて確認しました。これがまた1ミリと違わない大きさのそっくりの2匹で、僕は狐につままれた気分になり、正直言うと、今となってはあれはやっぱり夢だったのではないか、とさえ思うのです。

バナナトラップと言っても、本に書いてあるようにストッキングに入れたりはしません。スーパーで見切り品として売られている黒ずみ始めた安いバナナを、ただ潰しながら置いて行くだけ。この時期なら潰したバナナを夕方の陽射しに晒すだけで発酵し、夜には甘酸っぱい香りを放ってくれますし、ストッキングを使うと回収するのが大変です。あちこちで木に干涸びたストッキングが放置されているのを見ますし、この10年くらいは湯ノ浦でさえそれを目にする機会が多くなりましたが、仕掛けた人は責任もってちゃんと回収して欲しいものです。そうそう、前の記事のコメントにも書きましたが、パイナップルをお酒に浸けて作った本格的なトラップを使うこともあります。こちらの方がさらに効果がある代わり、パイナップルをカットし、お酒で発酵させる準備を考えると、バナナの方がお手軽でお薦めです。

幸先よく2匹を捕まえて以来、外灯バナナトラップに夢中になりました。それまではカブトムシとノコギリクワガタだけだった獲物が、ヒラタクワガタが確実に採れるようになり、ターゲットはだんだんヒラタだけになっていきました。ところがその奇策を思いついた直後くらいの20年ほど前から湯ノ浦地区は開発が進みました。クアハウスができ、やがて、空き地にホテルが林立するようになると、明かりの数が膨大になり、外灯巡りはバナナをもってしても再び非効率な採集方法に戻ってしまいました。今では外灯には期待せず、小さい頃は片手で揺らせたのに30年近くかけて大きく成長し、樹液を出してくれるようになったコナラや、たぶん他の採集者はほとんど見逃してしまうのであろう、カミキリムシに荒らされているシラカシの樹液、さらにはそこにバナナを置くことで採集しています。

P1010046_convert_20090608151126.jpg今治市の某所にある、カミキリムシが巣食いあちこちから樹液が染みるシラカシの木。関東ではクヌギやコナラがボクドウガの幼虫が住み着くことで豊富な樹液を生み出していることが多いけれど、今治ではそれよりも、シラカシがシロスジカミキリにやられて穴だらけになったところから樹液が出ているのが目立つ。ヒラタクワガタはそんな木の割れ目に潜んでいるけれど、バナナの誘惑にはあっさり出てきてしまう。

開発はしまなみ海道の建設に伴うもので、湯ノ浦地区だけでなく今治全体で進み、山が切り開かれ、道路が増えました。大きな木がどんどんなくなったのと乾燥化で、ヒラタクワガタの個体の小型化と、乾いた土地でも生きていけるノコギリクワガタの数の増加が目立ちます。記録をずっとつけているのですが、ヒラタは最初に採集した2匹の大きな♂以降、それを越える大きい個体を自分の手では捕まえることができていません。97年と2000年に、湯ノ浦ハイツの現支配人の阿部さんが60ミリ半ばの特大個体を捕まえておいて下さった以外は、5センチを越えるのさえ珍しくなってきました。市内にあるペットショップを覗いても同じ傾向で、大物はほとんど見かけません。一方で、僕は捕まえてきたヒラタを繁殖させ、湯ノ浦ハイツの夏の催しに使っていただいたり、山に帰したりしています。今年は樹液の下で、鳥に食べられて死んだ大きな♂の頭を久々に見つけました。開発が落ち着き、木も育ち、あるいは少しずつ以前の姿を取り戻してきてくれているのかもしれません。

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2000年6月に湯ノ浦ハイツの明かりに来たのを阿部支配人が採集、僕にプレゼントしてくれた64ミリの♂。かっこいい~。阿部さんは、僕の毎年止むことなく続く虫採りを見ているうちにご自身でも興味をもたれてしまい、今ではちょっとしたカブトムシ・クワガタ博士。僕が訪れるのは最盛期を外れてもいるし、一方、阿部さんはばりばりの今治っ子ということもあり、ヒラタ採集は阿部さんの方が僕よりずっと上手。最近はお忙しくてフィールドに出られないみたいで、以前のように3年おきに大物を捕まえてくれていることはなくなってしまったのが残念だけれど、今治の色んな場所をご存知なので、子供とカブトムシやクワガタを採集したいお父さんお母さんは、来年の夏、是非ご相談を。きっと嬉々として教えてくれるでしょう。そんな宿、湯ノ浦ハイツを置いてそうそうないです。ハイツの皆さん、来年はまた展示用に里子に出しますからね~。



















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