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成田発 It's My Style!

千葉県成田市から、毎日を楽しく豊かに上々にする僕なりのスタイルを、広く世に問う!(大袈裟なw)

 

2008 今治の夏 ~夏の遊び方教えます 5 ~ 

夕飯の後、まだ、遊びがあるのです。クワガタ採りです。

僕は東京都市部育ちのくせして、小さい頃から昆虫少年で、特に、自宅の台所にコクワガタが飛んできて以来、クワガタやカブトムシが大好き。いや、高校生くらいから、カブトムシにはそれほど燃えなくなったなぁ。がさつですぐに飼育ケースを汚すし、寿命は短いし。しかも今住む成田ではいつでも捕まえられますから。そうは言いつつ、相変わらず嫌いでもないです、夏の象徴として。


P1070521_convert_20090605230847.jpg家の近くで見つけたカブトムシ。成田には武蔵野のような広い雑木林は少ないので、谷津田の周りの土手に生えているクヌギやコナラ、農家の防風林として植えられているシラカシ、それに湿地に群生するヤナギを探すのがコツ。もう一つ加えると、大きなカブトムシを見つけたければ、農家の庭や畑にある木を探させてもらうのがお薦め。林の腐植土中で育つよりも畑用の堆肥で育つ方がずっと大きくなる。


僕の生まれた1970年代、東京の山の手では屋敷林が急速になくなり、小学生の時にはすでに、昆虫の生態に詳しい大人でもない限り、クワガタ・カブトムシを簡単に採集できる環境はありませんでした。だから、今治滞在する1週間は、目一杯彼らを追いかけられる年に1度の貴重な時間でした。

とはいえ、生憎僕の父は、愛媛育ちであるにもかかわらず木についている野生のカブトムシを初めて見たのがつい5、6年前の墓参りの時、という程、虫に関心がなく、積極的に林に連れて行ってくれるようなことはありませんでした。また湯ノ浦温泉一帯は山を切り開いたところにあり、25年くらい前は植林されたばかりの日本庭園がある以外、災害時の避難場所となる空き地ばかりで、庭園内のコナラの木も僕が片手で揺すれる程細くて若く、樹液など出ていませんでした。が、日中、車で宿の周りを走っている時に、外灯の下に多数のカブトムシの死骸を見つけ、そうか、木はないけれど、周囲の山からここの明かり目がけて飛んでは来るんだ、それを捕まえればいい、と、夕飯の後にパトロールするようになったのが始まりです。

P8080007_convert_20090608150152.jpg今治にもいわゆる雑木林は少なく、広葉樹林はカシやマテバジイの照葉樹が中心となっている。1年を通じて降水量が少ないところで、乾いている木々が多いので、川沿いやため池の周りを探すのがコツ。写真の林は大きな木こそないけれど、奥にあるシラカシの木に、ヒラタクワガタ、ノコギリクワガタ、そして稀にミヤマクワガタが集まる。


外灯の数自体3つ4つに限られ、効率よくまわることはできるものの、採集できるのは見回っている時に運良く飛来してきていれば、の条件次第なので、都会の昆虫少年の気持ちを満たす程は捕れません。夜だけでは満足できず、6時にひとり起き出し、朝も見回るようになりましたが、こちらはほとんど成果なし。見つかるのは、昨夜にはなかった礫死体や、鳥に腹部を食われた直後でもがく悲惨な姿でした。中には、その頃は東京のデパートでもほとんど見たことのないヒラタクワガタの漆黒の大きな頭の死骸もあり、とても虚しく思ったものです。収穫は、都会にもいるコクワガタを含めてでさえ、1週間で5、6匹がやっとでした。夜飛んできている虫を、なんとか効率よく捕まえてしまいたい、そう願って思いついた秘策が、灯火にバナナトラップを仕掛けることでした。

バナナトラップとは、バナナをストッキングに入れお酒をふりかけて発酵させた後、それを木に吊るして虫をおびき寄せるトラップ=罠で、今では子供向けの本にも必ずといってもいいほど書かれているごくごく一般的な採集方法です。が、たぶん、僕は本土でバナナを使い始めた最初の方の虫屋だと思います。まして、外灯にバナナトラップを仕掛けるというのは、今なおやっている人は珍しい奇想天外な策なのではないでしょうか。

昔から南西諸島では遺棄されたパインやバナナ畑でクワガタが採れ、それを元にトラップは考案されたものらしく、1985年頃、すでに沖縄諸島で虫屋の方々が使っておられ、専門誌にも一晩で100匹採れるなどと紹介されていました。ですが同時に、それを記したどの記事にも、本土では全く効果がない、と書かれていたものです。中学生になる前後だった僕は、沖縄諸島に行く機会はないし、今治にいても林に連れてってもらえることなんかない、しかも南の島でそこまで有効な手が、四国では無効というのは不自然ではないかと考え、このトラップを外灯の下に仕掛けてみよう、そうしたら明かりに来た虫をつなぎ止めておけるかもしれない、とやってみたのです。

結果は、予想以上の大当たりでした。特にそれを仕掛けた初日の夜と次の日の朝の興奮は、今でも忘れられません。何があったのかは次回に。

P1070433_convert_20090605231022.jpg湯ノ浦温泉周辺のコナラの樹液に来ていたノコギリクワガタ。この一帯のノコギリクワガタは最近数が増えて来たような気がする。とはいえ、成田のような大型は少なく、中型以下が多い。それは、幼虫時代の生息域が競合するヒラタクワガタの方が大きな個体を出し優位に立つからではないかと考えられる。対して成田周辺、北総地域には、湿潤な気候を好みとりわけ幼虫の耐寒能力が低いヒラタクワガタはおらず(千葉で生息しているのは冬場暖かい主に沿岸部で、しかも小型)、成虫が乾燥にも強いノコギリクワガタがニッチェを独占し、大型化している。



















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Category: ようこそ今治へ

Thread: 香川・愛媛・高知・徳島

Janre: 地域情報

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コメント

No title

おや珍しい、虫のお話ですね。

バナナトラップなんて、ごく最近知りました。笑われそうですが、私が子どもの頃はまだバナナは高級品でした。それを虫の罠に使うなどもってのほか。たたき売りのおっちゃんに怒られてしまいます。パイナップルはもっと高級品でした。30年以上も前、東京の某デパートの屋上ペット売り場で、カブトムシの餌としてパイナップルが入っていました。さすが、一流デパートは違うなと子供心に感じたものです。かつて、トラップと言えば「糖蜜」と相場が決まっていました。私も試したことがありますが、アリが集まるか蛾が付いているだけで成功経験はありません。唯一のタコ採れ経験は、30年以上も前の地元色豊かな「梨トラップ」です。林の奥に傷梨が何百と山積みされている場所がありました。その梨が発酵して、樹液に近い臭いを周囲に漂わせていました。その梨を探すと、コクワガタがたくさん採れました。それももう昔の話。今では、不法投棄として処分されることでしょう。愛媛はまだまだ自然が豊かなようですね。

まりもん #C0xdWXe6 | URL | 2008/08/31 00:55 [edit]

>まりもんさん

なるほど、バナナは高価、の世代でいらっしゃいますかw。

確かに僕が子供の頃も、トラップと言えば糖蜜でした。が、子供が作るシロップや、市販の昆虫用の蜜では、塗ってもすぐに乾いてしまい、まりもんさんおっしゃるようにせいぜいアリしか来ませんでした。最近、友人に賞味期限切れの古い黒砂糖を大量にもらったので、ぐらぐら煮込みとろみを十分つけてから酒と酢を入れてドロドロの強烈な匂いのするシロップを作って、試してみたのですが、これはなかなか効果あり、我が家の庭でもカブトムシを呼び込むことに成功しました。ただ、作る手間や持ち運びの便利さからすれば、バナナに勝るものはありません。そうそう、パイントラップも仕掛けたことありますが、こちらはカットして発酵させるのに事前の準備が必要ではありますが、バナナよりは強く、かつ長い誘因効果がありました。どうせ仕込むなら糖蜜よりパイナップルです。

梨に群がるコクワ...そういえば妻の実家は農家で、自宅で育てた果物や野菜の滓を庭に捨てるのですが、完熟トマトにカブトムシが群がっいて驚いたことがあります。確かに義父の作るトマトは、とても濃い味がして甘酸っぱくておいしいんですが、まさかという光景でした。

ガビー #- | URL | 2008/08/31 22:49 [edit]

街灯バナナ

こんばんは!

F昆でも街灯バナナトラップを紹介して頂いた記憶が。
私の唯一のヒラタ実績のあるポイント付近にはあまり良い街灯も無く、やらず終いで今に至ります。
来年は出来るであろうか、街灯バナナ。

たら #- | URL | 2008/09/08 22:29 [edit]

>たらさん

ようこそお越し下さいました!

ヒラタは南方の記憶を強烈にひきずっているようで、バナナの効果は絶大です。外灯ではないんですが、千葉でもこのトラップでまさかというところで採集した方がおられます。

ひとつ気になるのは、北九州や山口県日本海側にいる顎の長いヒラタにも効果があるのかどうか。彼らは朝鮮半島経由で来ているはずなんで、ひょっとしたらバナナへの執着薄いかもしれません。とすると、たらさんの地方のヒラタも反応が鈍い可能性も...。

あと、この手はミヤマには全くと言っていい程通用しません。飼育下では彼らもバナナを食しますが、分布の仕方からいってバナナの記憶がないんでしょうねぇ。以前、しばらくこれに気づかず、栃木でいくら仕掛けてもノコしか採れないんで、なんで、と自問自答していた時がありました。

ガビー #- | URL | 2008/09/09 20:34 [edit]

バナナ2

またまた登場です。

バナナトラップを初めて試したのは確か、中学生くらいの時。
ストッキングなど入手できるわけも無く、ビニール袋にいれたバナナ2本くらいをぐちゃぐちゃにし、オヤジの日本酒だか焼酎だかを振り掛けて、廃校のグラウンドの桜の木に吊るしました。
周りは笑ってしまうほどの杉に囲まれていたのですが、ノコギリとスジクワが採れました。
あとはミヤマカミキリと、ルリボシカミキリが来ていたような。
ルリボシって樹液に来るのでしょうか??

その前は黒砂糖を買ってもらってしっかり煮詰めて冷まし、1週間くらい熟成させてから庭の柿の木の洞に流し込んでみたりしました。
見事コクワをゲット!ってわざわざ黒蜜を作らなくてもコクワは庭でゲット可能でしたが、ちゃんとクワガタが来るということがわかった作品?でした。

当地のヒラタですが、アゴは短めのような気が。
ヒラタ北上のルートの諸説、復習してみたいと思います。
何処かで交わっていればバナナ効果は期待できそうです。
仮に朝鮮半島経由だとしても、東南アジア起源のクワガタであるならば、記憶は残っているかも!?

毎年思っているのですが、女房にストッキングを大量に購入してもらい、スーパーでバナナを大量に買い、トラップを仕掛けてみたいです。
ペットボトルトラップって試した事有ますか??


たら #- | URL | 2008/09/09 23:50 [edit]

>たらさん

またまたようこそw。

トラップ、ストッキングを使わなくても大丈夫ですよ~。ストッキングに入れると長持ちしますし、吊るすことができますが、回収が大変。入れずに手で潰すだけにすれば、虫が簡単に中に入れます。何より、ヒラタは吊るすよりも根際や木の股に置く方が効果的のようです。実際、外灯バナナでは、地面に置いています。

ルリボシが樹液に来るかどうかは知りませんw。

糖蜜トラップに使う黒糖、ご入用でしたらおっしゃって下さい。1人友人に砂糖屋さんがいます。賞味期限切れの黒砂糖なら、言えばキロ単位でくれます。

最後にそちらのヒラタについて。写真で見る限りは関東のヒラタに似てると僕は思います。大きくはならないようですし。ただ、生息環境を考慮すると、案外、顎の長い系統の血が入っているのではないかと。この辺は外観やバナナトラップで云々するよりも、筑波に送ってDNAを調べてもらうのが一番早いかなぁ。もっとも、ツシマヒラタはバナナトラップが効果的だそうですんで、朝鮮半島経由でもいい反応は示してくれるのかもしれません。来年、是非、試して下さい!

ガビー #- | URL | 2008/09/10 18:39 [edit]

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