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成田発 It's My Style!

千葉県成田市から、毎日を楽しく豊かに上々にする僕なりのスタイルを、広く世に問う!(大袈裟なw)

 

暑い夏には、よく冷やした龍井茶を 

前回の『淡いグリーンの烏龍茶』の続き。


中国南部、福建省で中国茶に目覚めた僕は、以後中国各地への出張の度に、それまでは大して気に留めていなかった仕事先や宴会で出されるお茶にアンテナを張るようになり、少し癖のある普耳(プーアール)茶や茉莉花(ジャスミン)茶も好んで飲むように。そうそう、普耳茶を初めとする後発酵茶の黒茶は、脂質を分解する作用があるそうで、一説には中国人はあれだけこってり系を食べながら肥満の方が少ないのは、黒茶のお陰だとか。


そんな中、一番のお気に入りとなったのは、上海や、上海に程近い浙江省の杭州に行くと出されるお茶。それは発酵させていない緑茶で、渋味と苦味のあるパンチの効いた味は烏龍茶よりもさらに美味しく、和食にもあうと思いました。その名は龍井(ロンジン)茶。聞いたことのない名前でしたが、なんと宇治茶、つまりは日本茶のルーツとのこと。なるほど、日本人である僕の感性にぴったりだったわけです。


P1140575.jpg龍井茶は宇治茶の祖先とはいえ、茶葉の形も煎れ方も少々異なります。蒸しているため鮮やかな緑色でフレーク状になっている日本茶では、急須を使い、必ず濾しながら湯飲みに注ぐのに対し、龍井茶は、左のように細長く丸まった少し褐色がかった茶葉で、これを、背の高いマグカップのような磁器にダイレクトに注ぎ、茶葉ごと飲む(食べる)のが日常的です。出された直後、葉が表面を覆い、その口当たりが気になります(写真左)が、中国の方は平気みたい。P1140359.jpgP1140356.jpg。もっともその時点で飲むのはむしろ軽すぎて美味しくないと僕は思います。葉が広がって下に沈殿したら(写真右)、ちょうどいい飲み頃。茶葉も飲まずに済みます。なお、中国でも正式な作法では急須を使い、濾します。ただその場合でも、湯飲みはやはり磁器で、小さなお猪口のようなカップです。


こういった飲み方については、長い歳月の中でそれぞれが育んできた文化の違いで、甲乙つけがたいですが、食後にホッとする意味で飲むお茶なら、日本の厚手の湯飲み(個人的な好みでは陶器)での方がいいかなぁと。対して、龍井茶は良質のものは何度も煎じることができ、長続きするので、ティーパーティーをするのにはふさわしいように思います。P1140570.jpgまた、日本茶よりもパンチの効いた味がしますので、冷やして飲んでもすごく美味しい。冷たいものは体によくないと考える中国人はあまりこんな飲み方をしないようですが、僕のお薦め。冷たくして飲む緑茶なら、日本のお茶より断然龍井茶だと思います。


そうそう、龍井茶は、流石中国、偽物も多いそうです。ですが、外国人の僕には偽物か否かはもちろんわかりません。P1140573.jpgでも茶葉の形が均一で新鮮、よい香りがするものであれば、龍井茶を名乗る緑茶はことごとく旨い、それは間違いありません。また、他にも高級な緑茶があちこちで生産されています。先日も、龍井茶だけでなく、試飲した結果なかなかおいしかった四川省の緑茶も買ってきました。買う時は、もちろん街のお茶屋さん(デパートにもたいがいある)で、贈答用の仰々しい入れ物ではなくパックに入ったもの、お値段は100g30元(約400円)くらいのものがお薦め。日本の普通のお茶の半値くらいですが、それでもかなり高級な部類で、濃い味が出るので冷やして飲むのに向いていますし、温かく煎じる時には何度もおかわりができます。これより安物になると茶葉がバラバラで当たり外れが大きかったり、味が薄くなるように感じます。


P1130998.jpgところで、中国の観光地やショーでは、お茶を入れるパフォーマンスも見ることができます。中国の伝統衣装を身にまとった男性が、長い注ぎ口の急須を手に、踊りを挟みながら、色んな体勢からお茶を入れるというもので、雑技団の中のプログラムに入っていることが多いと思います。僕はこのお茶のパフォーマンスもまた大好きです。少し頑張って練習すれば誰にでもできそうなレベルで、特段お茶を入れる以外すごいことはしていないのに、真剣にニコリともしないでやる馬鹿馬鹿しさ。先日パンダの故郷成都でこれを見て笑い転げていた時、この面白さと懐かしさは何なんだろうと考えてみたら、ドリフの「ひげダンス」と同じなんじゃないかと気がつきました。


読者の皆さんには是非、こんなお茶の文化からでも中国に触れていただけたらと願います。政府同士のやりとりを見ていると何かと白黒つけようとするばかりで、嫌になる日中関係ですが、我々庶民レベルの上では、中国はもっと身近で面白いところ。そうそう、白黒といえば、パンダの赤ちゃんは今年は残念な結果に終わりましたが、来年また生まれたら、「茶茶」なんていう名前はいかがでしょう?


にほんちゃ最後に、右の写真は、中国はじめ東南アジアで広く売られている「日本茶」。英語ではグリーンティーとありながら色は茶色。そしてレモン風味で10パーセント糖分カット、とまで書いてあります。えっ~!!と思わず叫んでしまう代物ですが、これが結構人気の飲み物。ま、僕たちも烏龍茶でも紅茶でも、同じようにカスタマイズしているんですから文句は言えませんねぇ。缶の紅茶なんて、ロンドン子が飲んだらなんと言うか...












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Thread: 海外旅行

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コメント

No title

とても興味深く読ませていただきました。
お茶にもいろいろな種類と文化があるのですね。

ところで今週末は今治へ行かれ(帰られ?)ますか。
私たち仲間は3日はサンライズ糸山、
4日は弓削島から船で20分ほどの豊島コミュニティーセンターに
宿泊の予定です。
豊島の宿は空いているようですが…。
もしも、宜しければご一緒に?

キヨタ & ヨーコ #- | URL | 2012/07/31 20:05 [edit]

No title

龍井茶私も飲んでみたいです。
陸羽が極めたお茶の作法が茶の湯の基礎になった事を思うと
中国には色んな事を教えてもらっていますね☆

パンダの名前「茶茶」賛成です!

miri0214 #- | URL | 2012/07/31 22:51 [edit]

>キヨタ&ヨーコさん

コメントと、さらに素敵なお誘いどうもありがとうございます!

今、インドネシアのジャカルタにいます。今治へは、生憎、日曜からなんです...おんまくはたぶん疲れてていけないかなあ、と。9日には小島に行くつもりです。

サンライズ糸山は、従業員知ってます!横田さんという方見つけたら、ガビーの知り合いだ、と言えば、ドリンクくらいつけてくれるかもしれません!

J.A.ガビー #- | URL | 2012/08/02 22:32 [edit]

>miri0214さん

そうです!日本文化と言ったって、おおもとは教えてもらったもの、もう少しそこに畏敬の念はあっていいんじゃないかと。

早く帰宅して、冷たい龍井茶が飲みたいです。

J.A.ガビー #- | URL | 2012/08/02 22:36 [edit]

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