矢印の誤解

前提として、フランス人も学校で英語の勉強をさせられますが、他の西欧諸国に比べると、苦手にする人が多く、日本と同じくほとんどの人が投げ出してしまうようです。日本語を使う我々からするとヨーロッパの言葉は、人の外見や街並と同じくみんな同じに思えてしまうのかもしれませんが、ラテン語系のフランス語は、ゲルマン語系の英語とはだいぶ異なります。ドイツ人やスカンジナビアの人々が学習するようには簡単にいかないのです。さらに、西洋では英語の次に幅を利かせているのがフランス語です。同じラテン語族のイタリアやスペインの人達が、外国語を身に着けることが生活を左右するのと違い、異国の言葉を学ばなくても食べていけるのです。そこへきてフランス語が世界で一番美しいと思っている人達です(僕もそう思いますが)。つまり、勉強が難しい上に必要に迫られている人は少なく、その上に自国語への強い誇りがあるため、一般に思われているよりもずっと英語はできないのです。

それでは表記の方はどうでしょうか。最近は日本でも公共の場では英語での案内が当たり前になってきましたが、フランスではずっと前から英語表記は使われています。ところがどういうわけか迷った旅行者に、英語が通じない、という八つ当たりを受けることになります。いったいなぜでしょう?
僕はその理由が、英語にではなく他にあると確信しています。矢印です。






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コメント
No title
こんばんは。
あまりにガビーさんらしいフランス贔屓に、笑ってしまったのと納得。
フランス大好きなんですね。
いつか行ってみたいのに、行けていません。
ヒースローには、ちょっと懐かしくなりましたが。
れん #- | URL | 2012/04/29 22:34 [edit]
>れんさん
お久しぶりです、れんさん。コメントありがとうございます。
フランス人は意地悪だ、とか言われると、なんかねぇ、自分のことのように、そうじゃあない!と言ってあげたくなるんです。だってすごくよくしてもらってますから。
確かにパリの人が優しくないという面はあります。でもそれは大都会ゆえ。東京都同じです。フランスの方々は、理屈好きなようでいて、情で動き、情にもろく、情に厚いです。
是非、「お越し下さい」!
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