08 «1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.» 10

成田発 It's My Style!

千葉県成田市から、毎日を楽しく豊かに上々にする僕なりのスタイルを、広く世に問う!(大袈裟なw)

 

図鑑にはまだないミヤマタマゴタケ 

成田市の隣、印旛郡栄町に千葉県立房総のむらといういいところがあります。古墳群を保全して作られた自然公園の中で、考古、民俗、自然が体験的に学べる、なかなか面白い名所です。


ここで毎月「里山観察会」が開かれているのですが、9月は「きのこ」がテーマ。しかも講師はショーゴが師と仰ぐ吹春俊光先生。茸に詳しい方々のためのというよりは、一般の人向けの性格が強い観察会で、子連れ、いや、ショーゴがメインの我が家にはぴったりの企画です。昨年参加してとても楽しかったので、今年も行ってきました。


観察会は、午前10時に園内の風土記の丘資料館の会議室で簡単な説明を受けた後、散り散りになって茸を採取、それを昼過ぎに会議室に持ち帰って、同定・分類し、解説を聞く、という流れです。僕は先生の傍について詳しいお話を聞きながら回りたくもあるのですが、子供はそうはいきません。他の人達が行かないようなところへ行って、すごいねぇ、と言われるようなものを採ってきたい。自然と先生達から離れていってしまいました。ショーゴはタマゴタケが、僕は食べられるイグチの仲間、特にヤマドリタケモドキやアカヤマドリが一番の目当て。よって目指すは雑木林へ


そしてすぐ、大きく美しい2本の茸を発見。嫁さんが、ツルタケじゃない?、と言ったのに対し、DSCN0386.jpgショーゴは、「いや、ツルタケじゃない!ツルタケはツバがないし、こんなに大きくないもん。コテングタケモドキかなぁ」と即答。我が子ながら凄い答えだ。僕はといえば、美味い茸にしか興味がないのでこの手の茸はさっぱり頭に入っておらず、テングタケなんじゃないの、と言うのが精一杯。DSCN0390.jpgしかも、「テングタケは傘にイボイボがある、これはない」と一蹴されました。最終的に謎だというので、早々と先生の元へ持っていき、見ていただくことに。そしたらなんと、最近になって新種として記載されたミヤマタマゴタケだということで、一同からどよめきが。


確かにショーゴの大好きなタマゴタケによく似ています。コテングタケモドキと違って傘の周縁にはっきりとした条線があり、ツバつきの柄は真っ白ながらよく見るとだんだら模様。根元には卵状のツボもあるし、色と大きさが変わってしまったタマゴタケという感じです。ツボの中が二重になっているのが決定打なのだそう。2001年に新種として記載されるまでは分類上宙に浮いていた茸で、図鑑にはまだ載っていないとのことで、こんなに大きくしかも身近にある茸なのに、つい最近までそんな扱いであったことに驚きと感動がありました。


DSCN0397.jpgDSCN0392.jpgこの9月は小雨で、今日はたいした収穫はないだろう、と踏んでいたので、ミヤマタマゴタケを知ったことで大満足の一家でしたが、その後、カシ・シイにコナラが混じった混成林のちょっと暗めの斜面に、さらに大きな似たような茸が数本並んでいるのを発見DSCN0394.jpg薮をかき分けて近寄ってみると、白い卵から出て来たばかりのものもあり、どうやらこちらもミヤマタマゴタケのようです。しかも傘の直径がカンタの顔くらいある特大サイズ。一家、興奮のピーク。食べたわけではないのに、茸中毒の様相


DSCN0407.jpg綺麗なものを選んで採って来ただけでしたが、他の方も見つけられたようで、品評会では最大勢力、一番目を惹く存在になりました。僕もとても嬉しくて、一発で気に入りましたが、ただ一つ、残念なことが。ミヤマタマゴタケは食毒不明、つまり食べられるかどうかわからないのだそうです。そんなぁ~、こんなにおいしそうなのに。食べられるタマゴタケそっくりなのに。おまけにたくさん採れたのに。テングタケの仲間には、消化器系を破壊して死に至らしめる猛毒のものもあるので、簡単には試せないのだとか。無念。


茸の説明会はショーゴには難しいはずで、実際集中しているようには見えず、むしろ飽きてしまっているよう。しかも強度の恥ずかしがり屋ということもあり、他の方からすればつまらなそうにしているとすら感じるかも。ところが、退出する?と聞くと必ず首を横に振ります。今日も結局2時間に渡った解説を聞き切りました。DSCN0408.jpgしかも彼はメモもとっていないのに、かなり頭に入っているのが不思議。解散後、僕があやふやだったところもちゃんと教えてくれました。そして疲れたどころか、まだ茸が見たいという意欲があるというのがなんとも。最後にまたミヤマタマゴタケと写真を撮って帰りました。帰宅したら、分厚い図鑑を引っ張りだして来て復習、その意欲、他の面にも見せておくれ。


DSCN0398.jpgせっかくなので、僕が覚えるために、このツルタケの写真も。ミヤマタマゴタケによく似てますが、柄にツバがないことから、ショーゴ曰く「ツルタケと簡単にわかる」のだそうです。そして「食べられる茸でいいだしがでる」と。君、食べたことあんのかいっ!?


*房総のむらでは、普段は茸の採取禁止になっているとのことです。









blogram投票ボタン
記事が面白かったら、上のランキング投票ボタンか、下の「拍手」を(両方でも♪)クリックして下さい!


スポンサーサイト

Category:

Thread: 散策・自然観察

Janre: 趣味・実用

tb 0 : cm 0   

トノサマバッタ採り 

こないだ夏休みが終わったと思ったら、IMG_0108.jpgまたもやシルバーウィーク休みの息子達。僕はシフト制で働いているので大型連休ではなく、家族でどこかに行く予定もありません。家で五月蝿い子供達。茸を見つけに行ったら、と勧めようにも、ここのところ9月にしては雨が少ないので期待できず、じゃあ代わりにバッタでも採ってこい、と、虫採り網を持たせたところ、これが当たり。兄弟で仲良く、朝から晩まで原っぱを駆け回っていました


我が家の周りには、宅地の準備はしてあるもののまだ売りに出していない空き地がたくさんあります。先月草刈りが入ったお陰で、今、バッタの生息にちょうどよい具合に草が生えています。歩くのも困難な程の草丈だった真夏には、バッタよりもキリギリス類が多く見られました。彼らは跳ぶのも飛ぶのもうまくない分、背が高い草むらに潜みますが、バッタは飛翔力があり、むしろ開けたところにやって来ます


2人が狙うのはトノサマバッタ。近づくと、足を使ってジャンプするだけでなく羽を広げて遠くまで飛んでいってしまうので、なかなか捕まりません。それを家の2階からこっそり見ていました。しめしめ、今日は勝手に疲れて夜はすぐに寝つくわい、とほくそ笑んでいたのですが、同時に、ちょっとうらやましくもありました。


というのも、僕の生まれ育った70年台の東京の山の手には、屋敷林は点在し、カナブンやセミなら捕まえられましたが、広大な原っぱはなかったので、見つかるバッタ類といえばあまり大きくは飛ばないオンブバッタかショウリョウバッタでした。イナゴでさえ捕まえたら大騒ぎをしたほどです。トノサマバッタを追いかけた記憶は、5歳くらいの時、成田市の隣の酒々井町の両親の友人の家や横浜の港北区の友達の家に行った折、そして今治に帰る夏、とありますが、それらを覚えているくらい、僕にはトノサマバッタは特別な存在でした。それを家の周りで採集できるのですから、成田ってなんて素敵な土地なんでしょう


さて息子達は、トノサマバッタを捕まえたと、小さなケースに数匹のバッタを持って来たのですが、中にはクルマバッタもおりました。たぶん、虫好きな大人達でもなかなか区別をしないところですが、せっかくなので教えてみたら、こういうのにだけは記憶力や理解力があるんですよねぇ、一発で覚えました。


IMG_0170.jpgこれはトノサマバッタの♂、緑色型。緑色のトノサマバッタは、バッタといったらこれ、というくらいポピュラーな姿ですが、前述した通り飛翔力に富み広い草むらがないと生きていけないので、都心で見つけるのは難しく、実は捕まえたことがないという人も多いのでは。



IMG_0175.jpg褐色型のトノサマバッタの♀。♀は体が大きく迫力があります。より遠くまで飛ぶことができ、息子達も大苦戦。なかなか捕獲できませんでした。晩秋になるとほとんど飛ばなくなるので捕まえやすいのですが、今日見たトノサマバッタの♀は、どれも元気いっぱい、僕も草むらに潜む姿を撮影することはできませんでした。


IMG_0184.jpgこちらはトノサマバッタではなくクルマバッタの♂の褐色型です。違い、わかりますか?頭の後ろ、背中にあたる位置が、丸く半円状に盛り上がっています。また、頭の大きさに比べ、腹部が短く、寸胴です。さらに、飛んだ時に後ろ羽に黒い帯が見えてたらクルマバッタ。というのも、その帯が車輪が回っているように見えるからクルマバッタと名づけられたと言われているのです。トノサマバッタに比べると一回り小型で飛ぶ力も弱く、鈍くて捕まえやすいですが、背中に盛り上がりがない代わりに白いXマークがあるクルマバッタモドキ、という種類もおり、こちらの方が数が多いようなのでご注意を。


IMG_0187.jpgこちらもクルマバッタの♂、緑化型。緑になるとより見分けやすいはずです。背中の盛り上がった部分が、横から見ると黒く、馬のたてがみのように見えます。また、頭の黒い部分が多いために、緑とのコントラストが強調されるのもクルマバッタの緑色型の特徴。パッと見て鮮やかな緑ならトノサマでなくクルマの可能性が高いです。


IMG_0164.jpg最後に。これはまだ羽がないので幼虫とわかりますが、トノサマ?クルマ?いえいえ、ツチイナゴの幼虫です。目の回りに泣いているように縦に濃緑のラインが入っているのに加え、この時期、まだ幼虫であることからわかります。僕も昨年まで知らなかったんですが、ツチイナゴは晩秋に羽化、そのまま冬を越し、早春から活動を再開します。去年の春、なぜこの時期に大きなバッタの成虫がいるのだ、と思ったらこのツチイナゴでした。DSCN0371.jpgライフサイクルを他のバッタとずらすことで繁殖場所となる餌場を確実に確保する戦略をとっているのではないかと考えられます。ちなみに、幼虫はこんな鮮やかな緑色をしていますが、成虫はみな、右の写真のように褐色です。冬場は草が枯れるので、緑では保護色にならないためでしょう。虫の世界もなかなかどうして侮れません









記事が面白かったら、このブログランキングか、下の「拍手」を(両方でも♪)クリックして下さい!


Category: 自然探索

Thread: 散策・自然観察

Janre: 趣味・実用

tb 0 : cm 0   

ツクツクボウシの羽化 

1ヶ月の気温の変化が最も大きい9月。中旬にもなると、朝晩はひんやりしますねぇ。日中も蒸すことなく、過ごしやすい暑さ。でも、むしろそれが悲しい。


田んぼでは稲刈りが進行中で、あちらこちらで、瑞々しく輝いていた水田が黄土色の枯れた畑に変わっていっています。おいしいご飯が食べられるのは嬉しいけれど、稲が青々と育ち、水がキラキラと反射する景色が大好きな僕には、どうしていいかわからなくなるような寂しさが募ります。


あれほど賑やかに鳴いていたセミ達も、徐々に勢いがなくなってきました。早朝、ヒグラシの輪唱に起こされることはもうなく、起床時刻過ぎてから弱々しく聴こえる鳴き声は、電池の切れかけた頼りない目覚まし時計のよう。関東平野での真夏の象徴アブラゼミも少なくなりました。ミンミンゼミとなると数が減っただけでなく、鳴くスピードがゆっくりになっているのにお気づきですか?


そんな中、元気なのがツクツクボウシ。よく知られているように、立秋の頃から姿をあらわす秋の季語となっているセミです(しまなみ海道の島々ではなぜか8月初旬でも熱唱しているのですが)。成田でのピークは8月の終わりから今くらいにかけて。特に気温が上がった日の午後に、盛んに鳴きます。今日は仕事が早く終わり、夕方早々に帰宅したのですが、家の前の山からツクツクボウシの大合唱が。茸を探しがてら林の中に入ってみたら、たくさんの抜け殻と一緒に、これから羽化しようとしている幼虫を見つけたので、家に連れて帰りました。


クワガタの飼育に使うコナラの朽ち木に捕まらせたら、しばらくは落ち着きなく木の上から下まで歩き回っていましたが、18時頃、1カ所が気に入ったようで静止しました。18時半、羽化開始

DSCN0318.jpgDSCN0323.jpgDSCN0325.jpgDSCN0326.jpgDSCN0328.jpgDSCN0331.jpgDSCN0332.jpgDSCN0333.jpgDSCN0335.jpg













30分ほどで、体のほとんどが殻から出て、逆さにぶら下がり、そのまま10分くらい休憩。


DSCN0336.jpgDSCN0337.jpgDSCN0338.jpgDSCN0339.jpgDSCN0341.jpgDSCN0342.jpg









閉じていた後ろ足や羽を、両側に広げたと思ったら、一気に体を起こし、お尻の先も殻から抜いて、羽を伸ばし始めます。産卵管が伸びています。♀ですね。


DSCN0344.jpgDSCN0346.jpgDSCN0347.jpg




19時半過ぎには、羽も伸び切り、無事に羽化を終え、体を固め始めました。


明日の朝には、もう、彼女はここから飛び立っているはずです。









blogram投票ボタン
記事が面白かったら、上のランキング投票ボタンか、下の「拍手」を(両方でも♪)クリックして下さい!

Category: 自然探索

Thread: 散策・自然観察

Janre: 趣味・実用

tb 0 : cm 2