情に流される台湾 〜その2〜
台湾の「気遣いの押し売り」は、ホテルに着くや否や体験できます。安いホテルでも、部屋には調度品やアメニティが、一見、これでもかと充実しています。ただし、見かけだけ。テレビは60チャンネルくらい設定されていることが多いのですが、そのリモコンはたいてい電池が切れています。





ちなみに以上のことは、中国のホテルも全く同じ。違うのは台湾の方が埃が少なくて清潔感があるのと、中間色を多用し、金色のド派手な調度品が割合少ないところ、そしてスタッフが、不好意思(失礼します)という言葉をよく口にすることくらいなんて言ったら台湾人に怒られるかなぁ。
先日の滞在中にはこんな経験を。朝、部屋でくつろいでいるとフロントから電話が鳴り、ショッピングモールまでの無料のシャトルバス、なぜ乗らないのですか?乗らないのならキャンセルして下さい、と。待った、確かにそういうバスがあると案内はされたけれど、今日乗るなんて一言も言ってない、と答えたら、じゃ明日は?。明日も使わないと返事をすると、明後日は?。明後日はまだわかりませんという僕の返事に、じゃあ明後日までキャンセルしておきますね、と。なぜそうなるのかと思いつつ、台湾らしいなぁと苦笑しました。
また、部屋のドアノブに「DO NOT DISTURB(邪魔しないで下さい、起こさないで下さい)」の札をかけていたにも関わらず、チャイムが鳴らされたこともあります、無視をしていたら、ドアの下から手紙が投入されました。曰く、「DO NOT DISTURB」の札がかかっていたため、室内の清掃、洗濯物の回収ができませんでした、サービスが必要な場合は、ハウスキーパーまでご連絡を、と。いやいや、十分邪魔してるって...。
こちらの気持ちを慮っているようでいて、実は彼らがそうしたいだけ。感情任せに思うがままを押し付けてくるのは、あるいは彼らの見栄なのかも。こんな具合なので、遊ぶには楽しいけれど、仕事をするには大変なところというのが僕の台湾に対する結論。前職で誰もそれに気づいてなかったのは、きっと、主導権があちらにあったまま、気分良く転がされていたからなのだと思います。



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情に流される台湾 〜その1〜

1年かけて一緒に汗を流し理解したのは、そうでもないぞ、ということです。同じ中華圏でも、15年来親しんできた香港とは全く違う。台湾人が聞いたら怒りそうですが、むしろ中国とよく似ている、大きな違いは親日か否かの部分くらいではないかとさえ感じます。
イギリス統治の影響で割と論理を大事にする香港に比べ、良くも悪くも情が基軸なのが台湾。自分の感情に対して素直、理屈よりも優先してしまうことが頻繁にあります。先々を考慮せず、してしまう判断はいつも刹那的。そうして次々に詰め込み過ぎた予定や約束は、いざその時になってコントロールできなくなり簡単に変えてしまいます。また、タスクは、全体感や費用対効果を考えずに、やりたいしたいでとりあえず動いてしまう。その結果、後で皺寄せや矛盾が生じ、無茶な言い訳をすることに。台湾で仕事をする日本人の中にはしばしば、彼らは簡単に嘘をつく、と酷評する人がいますが、たぶん、そうするつもりはなく、自分でもどうしたらよいかわからなくなってしまうのだ、と僕は思います。

自分の感情に正直な分、他人への気遣いも厚いです。喜びや悲しさには寄り添おうとしますし、時に激しく怒りの表現をする人が現れても、それを気にしたりなじったりはしないようです。困っていたら助ける意識もあるいは日本人よりも強いのではないでしょうか。そうそう、よく言われる通りに日本人には親切な方が多いと感じることが、僕にも多々ありました。過去には嫌な思いをさせてしまっているし、政府レベルではまともに台湾に向き合っていないのが現状、例えば東日本大震災でいただいた義援金が250億円にもなることさえ、充分に報じられたとは言いがたい状況なのに。
ただしそれも時に空回りし、押し売り状態になります。こちらの都合はあまり考えない。はじめましての仲間には、飲み物をご馳走する習慣があるようですが、結果、僕のパソコン周りは飲みかけのドリンクが乱立しました。また、この後たくさんの試食があるから要らないといくら言っても食事を勧めてくるのにも閉口。まるで、日本の田舎の、西瓜を切って出してくるおじいちゃんおばあちゃんみたい。
次回はそんな、ロジックを置き去りにした気遣いの押し売り、と感じたエピソードを、いくつか書いてみたいと思います。


※写真は、オーバーブッキングで運良くあてがわれたエバー航空のビジネスクラスの機内食。座り心地もサービスも素晴らしかったなぁ。


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香港滞在は北角がお薦め

理由は、
1. 直通バスがあるので空港との移動が楽であること、
2. 観光名所のあちこちにアクセスしやすく、かつ移動手段によっては海からの眺めを堪能することもできること、
3. トラムを筆頭にこれぞ香港のダウンタウンという雰囲気を楽しめること、
4. 庶民向けスーパーや飲食店が充実していて滞在コストが安くつくこと、
の4つです。
まず1つ目、空港との交通の便。空港からK11というバスに乗れば終点が北角なので迷いようがありません。


次に観光名所へのアクセスの良さですが、香港島を東西に走る地下鉄のMTR港島線に乗れば、香港随一の観光名所ヴィクトリアピークへの入り口中環セントラルに20分、若者の街銅鐸湾コーズウェイベイには10分で行けます。


北角は街そのものの雰囲気も見るべきポイントです。観光客でよりも香港居住民で賑わっている地区だから。


4つ目は、お得な食事と買い物。香港市民で賑わう街なので、庶民の食堂、「茶餐廳(チャーチャンテン)」も豊富、安く美味しく食べるのに事欠きません。言葉が通じなくても大丈夫。

これから日本は寒くなっていきますが、香港は過ごしやすい陽気の日が続き絶好の観光シーズンとなります。僕の大好きな香港、是非訪れてみて下さい。


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香港、天空の休日

大仏は「天壇大仏」といって、香港国際空港のあるランタオ島(大嶼島)の山の上にあります。歴史は浅くできてから30年経っていません。大仏のある「寶蓮寺(ポーリンジー)」も建立からまだ100年だとか。にも関わらず、香港の四大禅寺の1つとされ、賑わい方は一番らしい。歴史好きな僕は、伝統的な宗教には敬意は持っているものの基本的に無宗教、それも困った時の神頼みや初詣さえあまりしないくらいなので、そうと知り、なんだ割と新しい宗教施設か、と冷ややかな気持ちもありました。










なんということのないベタな観光でしたが、天空の大仏様のお陰で思っていたよりもずっと楽しい休日になりました。
*天壇大仏と寶蓮寺のガイドについてはこちらのサイトが詳しいです。


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香港人の好きな色 〜その2 パープル〜
強いコントラストの鮮やかな配色が好きな香港の人達が、最も好んで使う色は、紫系です。それも、日本で古来高貴な色として使われる深紫ではなくもっと鮮やかな明るい系統、いわゆるパープルが一番。そして、それに近いピンクや、明るい青、赤も目につきます。










香港に限らず異文化に触れる際には、こんな風に、色にも着目してみると、面白い発見があるかもしれません。



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