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成田発 It's My Style!

千葉県成田市から、毎日を楽しく豊かに上々にする僕なりのスタイルを、広く世に問う!(大袈裟なw)

 

情に流される台湾 〜その2〜 

前回の続き。


台湾の「気遣いの押し売り」は、ホテルに着くや否や体験できます。安いホテルでも、部屋には調度品やアメニティが、一見、これでもかと充実しています。ただし、見かけだけ。テレビは60チャンネルくらい設定されていることが多いのですが、そのリモコンはたいてい電池が切れています。IMG_7656.jpgシャワーだけでなくバスタブも設置してあるのは嬉しいものの、満足な水量が得られなかったり、温度調節ができなかったり。トイレも日本製の温水洗浄便座付きのことが珍しくないのですが、水流が弱いために使えないとか、そもそも紙も流せないという宝の持ち腐れ状態。そうそう、とあるホテルでは、デザインに力を入れたのか、トイレがガラス張りで、遮るカーテンが外側にしかなかったことがありました(右写真)。また設備それぞれに丁寧な説明書きがあり、災害時にどうすべきかなんて、読んでいるうちに逃げ遅れそうなほど。IMG_1535_20181229184022a06.jpgしかも添えられた日本語や英語は不自然かどうかの問題でなく、意味が全く違ってしまうものも。写真の日本語が言いたいのは、トイレットペーパー使用後はトイレに流さず備え付けの屑篭へ入れてください、ということなんでしょうが、実際の文面は、トイレに投げ込んだトイレットペーパーを使わないで、というもの。そんなもの使いませんて。一つ一つの機能の意味あい、そしてトータルバランスなどを、もう少し理詰めで考えて、できる範囲を確実に行うようにすれば良いのに。


IMG_9509.jpgIMG_9511.jpgIMG_9508.jpg朝食サービスもついているのが標準で、客数に関わらず和洋中をこれでもかと用意してくれます。それでいて食べられるものはあまりない、なぜなら品質が...。なんちゃっての日本蕎麦、形さえ真似できていないクロワッサン、朝からのカレー、などを無理矢理出すのを止めて、美味しい台湾中華に注力すれば良いのになぁ、と。もしも頑張るというのなら、油まみれでないスクランブルエッグとか、乾いていないパンとそれがきちんと焼けるトースター、臭いや変色のないサラダなんかをしっかり準備して欲しいものです。ところで、毎朝のビュッフェのあれだけの残り、いったいどうしているのでしょうね?僕が食べないものが多いのには、そこが関係しているのですが。


ちなみに以上のことは、中国のホテルも全く同じ。違うのは台湾の方が埃が少なくて清潔感があるのと、中間色を多用し、金色のド派手な調度品が割合少ないところ、そしてスタッフが、不好意思(失礼します)という言葉をよく口にすることくらいなんて言ったら台湾人に怒られるかなぁ。


先日の滞在中にはこんな経験を。朝、部屋でくつろいでいるとフロントから電話が鳴り、ショッピングモールまでの無料のシャトルバス、なぜ乗らないのですか?乗らないのならキャンセルして下さい、と。待った、確かにそういうバスがあると案内はされたけれど、今日乗るなんて一言も言ってない、と答えたら、じゃ明日は?。明日も使わないと返事をすると、明後日は?。明後日はまだわかりませんという僕の返事に、じゃあ明後日までキャンセルしておきますね、と。なぜそうなるのかと思いつつ、台湾らしいなぁと苦笑しました。


また、部屋のドアノブに「DO NOT DISTURB(邪魔しないで下さい、起こさないで下さい)」の札をかけていたにも関わらず、チャイムが鳴らされたこともあります、無視をしていたら、ドアの下から手紙が投入されました。曰く、「DO NOT DISTURB」の札がかかっていたため、室内の清掃、洗濯物の回収ができませんでした、サービスが必要な場合は、ハウスキーパーまでご連絡を、と。いやいや、十分邪魔してるって...。


こちらの気持ちを慮っているようでいて、実は彼らがそうしたいだけ。感情任せに思うがままを押し付けてくるのは、あるいは彼らの見栄なのかも。こんな具合なので、遊ぶには楽しいけれど、仕事をするには大変なところというのが僕の台湾に対する結論。前職で誰もそれに気づいてなかったのは、きっと、主導権があちらにあったまま、気分良く転がされていたからなのだと思います。


KIMG2805.jpg※台湾ではあれもこれもの盛り合わせが好まれるので、日本の外食チェーンはこぞってそういうメニューを作っています。こちらもまた台湾らしさの一つ。












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情に流される台湾 〜その1〜 

今年、念願叶って関わるようになった台湾IMG_7667.jpg前職では世界30以上の都市で仕事をしましたが、台湾はチャンスがありませんでした。理由は、日本語が通じて仕事がしやすいと行きたがる人が多かったから。対照的に中国には手が上がらず、僕はパスポートを中国のスタンプで埋め、増刷さえしたというのに。


1年かけて一緒に汗を流し理解したのは、そうでもないぞ、ということです。同じ中華圏でも、15年来親しんできた香港とは全く違う。台湾人が聞いたら怒りそうですが、むしろ中国とよく似ている、大きな違いは親日か否かの部分くらいではないかとさえ感じます。


イギリス統治の影響で割と論理を大事にする香港に比べ、良くも悪くも情が基軸なのが台湾自分の感情に対して素直、理屈よりも優先してしまうことが頻繁にあります。先々を考慮せず、してしまう判断はいつも刹那的。そうして次々に詰め込み過ぎた予定や約束は、いざその時になってコントロールできなくなり簡単に変えてしまいます。また、タスクは、全体感や費用対効果を考えずに、やりたいしたいでとりあえず動いてしまう。その結果、後で皺寄せや矛盾が生じ、無茶な言い訳をすることに。台湾で仕事をする日本人の中にはしばしば、彼らは簡単に嘘をつく、と酷評する人がいますが、たぶん、そうするつもりはなく、自分でもどうしたらよいかわからなくなってしまうのだ、と僕は思います。IMG_9596.jpgそしてそんな風に近視眼的に決めていってしまうのは、台湾の9割以上を占めている漢民族は常に領土を狙われ、明日はどこでどんな生活をしているかわからないという歴史の中で生きてきたからかな、とも。もちろん同じく漢民族が大多数を占める中国も同じ傾向ですが、台湾は今なお大陸から銃口を向けられているわけで、一層それが強いように感じます。ちなみに両者とも、朱色のような赤い色が大好きなのは、やはり遠くないルーツが同じだからかな、と。


自分の感情に正直な分、他人への気遣いも厚いです。喜びや悲しさには寄り添おうとしますし、時に激しく怒りの表現をする人が現れても、それを気にしたりなじったりはしないようです。困っていたら助ける意識もあるいは日本人よりも強いのではないでしょうか。そうそう、よく言われる通りに日本人には親切な方が多いと感じることが、僕にも多々ありました。過去には嫌な思いをさせてしまっているし、政府レベルではまともに台湾に向き合っていないのが現状、例えば東日本大震災でいただいた義援金が250億円にもなることさえ、充分に報じられたとは言いがたい状況なのに。


ただしそれも時に空回りし、押し売り状態になります。こちらの都合はあまり考えない。はじめましての仲間には、飲み物をご馳走する習慣があるようですが、結果、僕のパソコン周りは飲みかけのドリンクが乱立しました。また、この後たくさんの試食があるから要らないといくら言っても食事を勧めてくるのにも閉口。まるで、日本の田舎の、西瓜を切って出してくるおじいちゃんおばあちゃんみたい。


次回はそんな、ロジックを置き去りにした気遣いの押し売り、と感じたエピソードを、いくつか書いてみたいと思います。


IMG_6668.jpgIMG_6654.jpg
※写真は、オーバーブッキングで運良くあてがわれたエバー航空のビジネスクラスの機内食。座り心地もサービスも素晴らしかったなぁ。












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香港滞在は北角がお薦め 

2ヶ月に1度のペースで滞在する香港。FSCN5112.jpg観光らしい観光はほとんどしたことがないのですが、街や人を観察することが大事な任務のひとつなので、商業施設の充実した地区には随分詳しくなりました。そんな僕が香港でお薦めする宿泊場所は、北角ノースポイント。上空写真の赤く塗った部分。


理由は、

1. 直通バスがあるので空港との移動が楽であること、
2. 観光名所のあちこちにアクセスしやすく、かつ移動手段によっては海からの眺めを堪能することもできること、
3. トラムを筆頭にこれぞ香港のダウンタウンという雰囲気を楽しめること、
4. 庶民向けスーパーや飲食店が充実していて滞在コストが安くつくこと、

の4つです。

まず1つ目、空港との交通の便空港からK11というバスに乗れば終点が北角なので迷いようがありません。IMG_3255.jpgIMG_5083.jpg日中は交通渋滞の影響を受けて1時間強を要しますが、香港島に至るまでの緑と海と高層ビルが一体となった景色、そして香港島内の繁華街の様子を2階建てのバスから見ていればあっという間です。それにもっと空港に近い例えば旺角辺りだと交通渋滞はより酷く、ホテルに着くまで同じくらい時間を要したりします。それならバスに乗っている方が楽。また、帰りは北角バスターミナル始発なので、2階の最前列座席を確保して眺めを楽しむことも。午前中なら空港まで1時間かかりません。なおその最前列シートは左側に座るべき、なぜなら足元が右側よりも広いから。


次に観光名所へのアクセスの良さですが、香港島を東西に走る地下鉄のMTR港島線に乗れば、香港随一の観光名所ヴィクトリアピークへの入り口中環セントラルに20分、若者の街銅鐸湾コーズウェイベイには10分で行けます。IMG_3936.jpgIMG_8703.jpgもう1路線、九龍側へ渡る将軍澳線もあり、黄大仙ワンタイシンへはこれを使えば通勤等の大混雑を避けることができます。九龍のもっと中心部、例えば尖沙咀チムサーチョイへ行きたい、という場合は、フェリーで紅磡ホンハムに渡るのも良いです。さざ波に揺られながら眺める香港島の景色は最高です。特にトワイライトタイムから夜の眺めは素晴らしいの一言。そこからMTRの紅磡駅までは1キロくらいですが、道中の遊歩道からの景色も左のような具合なので、気持ちよく歩けます。尖沙咀までも2キロ少し、徒歩でも30分程度。MTRで中環乗り換えで尖沙咀に向かうと、時間によっては通勤ラッシュで何本も電車に乗れなかったりするので、こちらの方が楽だと僕は思います。どうしても歩くのが嫌なら、紅磡からタクシーに乗れば、尖沙咀まで10分とかからず料金も$20(約300円)程度。


北角は街そのものの雰囲気も見るべきポイントです。観光客でよりも香港居住民で賑わっている地区だから。IMG_5071.jpgIMG_4179.jpg看板も店舗もこれでもかと路面に迫り出しており、雑踏、という言葉がぴったり、どこをどう切り取っても香港らしい画になります。その人混みの中をかき分けるようにして走る2階建て路面電車のトラム。スピードが遅く、移動手段としては使い勝手が良くないですが、乗れば観光気分が倍増するかと。実際夜になるとオープンデッキで大はしゃぎしている欧米人観光客をよく目にします。料金はわずか$2.3(約35円)。見て楽し、乗って楽しい。これぞ香港という写真を撮ることもできます。こんなところがお薦めする3つ目の理由。


4つ目は、お得な食事と買い物。香港市民で賑わう街なので、庶民の食堂、「茶餐廳(チャーチャンテン)」も豊富、安く美味しく食べるのに事欠きません。言葉が通じなくても大丈夫。IMG_1838.jpg同じ漢字文化圏のありがたさで、メニューには見覚えのある名前のものやたぶんこんなものだろうと推測つくものが必ずあります。それを指差しすればOK。言葉の通じない人を相手に商売するのにも慣れているので、向こうが勝手になんとかしてくれます、多少無愛想に感じるかもしれませんが、それもまた旅の醍醐味。そうそう、担担麺の名店もこの地区に集まっています。本場四川とはまた違う、辛味と旨味、甘味のバランスがとれている味は香港ならでは。食べた中では「濰京坊」というお店が一番かな。そして北角にはスーパーもあちこちにあり食料品やお土産を買うのに便利です。もし、お土産に迷ったら、この界隈に多い乾物屋さんへ行くといいです。僕はいつも自宅用にキクラゲを買います。日本でよりも遥かに安く、質も比較にならないほど良いです。他には干し牡蠣も。日本では牡蠣を干して使うのをあまり聞かないのに、良質のものは日本産の牡蠣だったりするのが面白い。中華にだけでなく、和食にも洋食にも重宝する食材です。いずれも空港等、観光客向けのお店でも買えますが、乾物屋ならその半値程度です。


これから日本は寒くなっていきますが、香港は過ごしやすい陽気の日が続き絶好の観光シーズンとなります。僕の大好きな香港、是非訪れてみて下さい。










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香港、天空の休日 

先週9日は、香港での日曜日。出張は、僕の家庭事情を考慮していただいて10日が限界、いつもその間休まず、帰国してから代休をもらうのですが、今回は色々考えた結果、香港で休みをとることに。


IMG_8632.jpg何も考えずブラブラと気ままに過ごそうとも思いました。が、普段仕事中にもそぞろ歩きし、色の好みの違い「の」を見つけて楽しんでいる香港の街中ですが、それさえしようとせず部屋に引きこもってしまい、夜になって後悔するような予感も。なので、ちゃんと目的地を決めて出かけることに。どこにしようかなと思った時、数年前に友人が「香港の大仏を見てみたい、世界一の大仏だ」と熱く話してくれたのを思い出し、よしそこにしよう、と。それも公言しておかないと面倒になってしまうかもとも思い、前日までに彼女に行くことを宣言、羨ましい!、という力強い返信をもらっての日帰り遠足決行でした。大袈裟ですが、今の僕は普段自由時間が少ない分、自分一人になった時にはそれくらいしないと行動力がないのです。


大仏は「天壇大仏」といって、香港国際空港のあるランタオ島(大嶼島)の山の上にあります。歴史は浅くできてから30年経っていません。大仏のある「寶蓮寺(ポーリンジー)」も建立からまだ100年だとか。にも関わらず、香港の四大禅寺の1つとされ、賑わい方は一番らしい。歴史好きな僕は、伝統的な宗教には敬意は持っているものの基本的に無宗教、それも困った時の神頼みや初詣さえあまりしないくらいなので、そうと知り、なんだ割と新しい宗教施設か、と冷ややかな気持ちもありました。IMG_8617 (1)IMG_8625.jpgが、空港から離発着する時によく見るロープウェー「昂坪(ゴンピン)360」にも乗ったあたりから徐々に気持ちに変化が。標高差500m程度を30分近くかけて上がって行くのですが、今乗って来た東涌駅、香港国際空港、そして完成間近のマカオと香港を結ぶ世界最長にして最恐の海上橋「港珠澳大橋」を眼下に見ながら登って行くと気分も上昇。そうか、この参詣するまでの道のりの時間が大事で、これも大仏の人気を後押ししているのだな、昔の人が比叡山に登る時の高揚感もこんなかな、などと考えながら。


IMG_8627.jpgIMG_8628.jpgロープウェーを昂坪駅で降りると目の前は昂坪市集という商業施設の集まった街になっていました。お寺の参道にある商店街、つまりこれは門前町、ですね。日本はじめアジアの観光地では似たようなものばかり売っている店が並んでいたりしますが、新しい場所ということもあってなのか、そこはうまく分けられ、それぞれが専門分野を持ってスッキリと。観光案内所やランタオ島の紹介施設、仏教について学べる劇場なんかもありました。にしてもスターバックスやセブンイレブンはこんなところにも。IMG_8671.jpg大仏様を背景にとてもシュールな画です。そして、なぜか放牧されている牛も。禅宗においての修行と悟りに欠かせない存在としての牛、なのだと思います。彼らのおかげで草は綺麗に刈られてように整っていましたが、その代わりに牛糞があちらこちらにも。まぁでも僕は動物好きなので、よし、と。大仏様と牛との写真もこれまたシュール。


IMG_8636.jpgその町並みを抜けるといよいよ大仏へ至る長階段。僕同様、ロープウェーを使って楽して来た人も、ここはちゃんと自分の足で歩かないといけません。お客さんはほとんど観光客かと思いきや、アジア人の女性で、熱心に祈りを捧げている方もたくさんお見受けしました。メイドさんで日曜なので家から追い出され、行くあてもないから、ここまで登って来たのかな、とは僕の勝手な想像。IMG_8645 (1)そういう方々の祈りの邪魔にならないよう、階段を登り、拝んだ大仏様は圧巻の一言大仏殿はじめ背景の空に遮るものがないので、迫力が凄い。天空に鎮座する大仏だ、なるほど、来るだけの価値はあるな、と。近くで同じくやや興奮していたアメリカ人の若いカップルにお声がけし、お互いの記念写真を撮りあいました。


IMG_8659.jpg次から次へと人が登って来て大変な賑わいの上、像の中に入るチケットももっていなかったので、すぐに折り返し。大仏を所有する寶蓮寺は外からお香の匂いに包まれながら見学。IMG_8690.jpgIMG_8687.jpgお腹が空いたので、ここを教えてくれた友達にお土産を買い、再びロープウェーに乗って麓に。そこには「Pineapple Canteen」という去年まで一緒に働いていた仲間が商品部長を務めるパイナップルパンのお店があります。残念ながら彼はいなかったけれど、そのパイナップルクリームパンを食べ、帰路へ。


なんということのないベタな観光でしたが、天空の大仏様のお陰で思っていたよりもずっと楽しい休日になりました。



*天壇大仏と寶蓮寺のガイドについてはこちらのサイトが詳しいです。











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香港人の好きな色 〜その2 パープル〜 

前回の、香港の色についての考察の続き。


強いコントラストの鮮やかな配色が好きな香港の人達が、最も好んで使う色は、紫系です。それも、日本で古来高貴な色として使われる深紫ではなくもっと鮮やかな明るい系統、いわゆるパープルが一番。そして、それに近いピンクや、明るい青、赤も目につきます。


KIMG1494.jpgKIMG0328.jpgまずは身に纏っている色が違います。特に女性の着ている衣服にはこれでもかと紫が目立ち、そこにピンクや黄緑を重ねていたりします。服だけでなく鞄も。日本で鞄屋といえば、黒、茶中心で、グレーや緑、赤ワイン色が続くような感じですが、香港の店頭を見て下さい。ここでも目をひくパープル系。


KIMG0271.jpg身につけるものだけでなく、空間にも紫系を使います。前回ご紹介した香港航空のキャビンの色はまさにその一つ。赤を強めにしているのは、恐らく機内は冷えやすいので暖色系寄りにしたためではないかと思いますが、紫と赤の中間の色合いです。驚くべきはマッサージチェアの販売店で、なんと紫と青がありました。日本では絶対にない色遣いではないでしょうか?濃紺ならわかりますが、もっと明るく派手な色あいです。ちなみに僕は紺の服が好きですが、香港の仕事仲間に、僕の紺のセーターの感想を求めたら、死んでいるみたい、と言われました。


KIMG0279.jpgこれらの好みは、どうやら子供の頃から好んで与えられているためらしいことが、おもちゃ屋を覗いてみるとわかります。パープル、ピンク、そしてそれに近い水色が目立ちませんか?色遣いが偏っている分、もっと雑多な色あいの日本のおもちゃ屋に比べて、どこかまとまった印象さえあります。


KIMG0016.jpgまた、日本では食べ物屋さんは、普通目につくところに青系は配しません。食欲を減退させる色だからです。バックにさりげなく濃紺を使っていたり、食器の縁どりに紺のラインがはいっていたりはしますが、いずれも、それにより、食べるものを映えるようにしたいための色遣い。ところが香港では、紫も青も主役になりえます。KIMG0723.jpgマクドナルドの店頭で見かけたポスター、これには強い違和感をもたないでしょうか?また、食材そのものに青を使っても不気味には思われず、むしろ好意的に受け取ってもらえるということも。右の写真は人気の高級ハンバーガー屋の看板商品。このティファニーブルーのハンバーガー、僕は食べたいとは思わないんだけどなぁ。


KIMG0478.jpgどれだけパープルがキーカラーたりえるのかに気がついたのは、たまたま通りかかった結婚式場に出くわした時です。赤いマットにはしっくりきますが、それに紫の絨毯を合わせるというセンスは、僕達にはない。IMG_1868.jpgDSC_1220.jpgしかも花にはピンク、台には藤色が使われているのにも注目です。おめでたい席にはこれでもかと赤と紫を使うようです。なのでクリスマス商戦でもご覧の通り。日本であれば、赤、白、緑ですが、香港では、赤、白、紫という配色が目につきます。


IMG_3237.jpg極めつけはこちらの着ぐるみでしょう。紫のクマのキャラクターは、日本ではありえない、絶対にない。しかも着ている服は補色となる真っ黄色。これだけみても、僕の主張は間違ってないと思っていただけるのではないかと思います。当然僕ら香港で仕事をする人は、ここをコントロールすべきなわけで、僕は最近、紫系統をいかに見せて誘い込むかをいつも意識しています。


香港に限らず異文化に触れる際には、こんな風に、色にも着目してみると、面白い発見があるかもしれません。










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