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成田発 It's My Style!

千葉県成田市から、毎日を楽しく豊かに上々にする僕なりのスタイルを、広く世に問う!(大袈裟なw)

 

干しちゃえ! 

あけましておめでとうございます。今年も月に2回程度の細々とした更新になりますが、当ブログを是非ご贔屓に、よろしくお願いします。


今年は正月から香港出張でした。そこで大好きな香港料理にまつわる話を。IMG_5001.jpg香港料理は異文化と交わることで磨かれてきた、見た目も味ももっとも洗練された中華ですが、根本は広東料理、つまり広州の料理と同じ。医食同源の考えに基づき、滋養によい素材を煮出したスープを最初にいただくところに最大の特徴があります。その核となるのが乾物類。香港島の西側、上環から少し歩くと、驚くほど沢山の干した食材が売られている街があります。


IMG_2223_20170111200407850.jpg日本で干した食材といったら、昆布、鰹、鰯、椎茸といった旨味の素か、おつまみやお茶うけになるナッツやフルーツを思い浮かべるかと思います。香港にももちろんどちらもありますが、とりわけ前者の出汁になる素材がいっぱい、店頭はちょっと息を止めたいくらいに匂うほど。写真はクリックすると大きくなるので、是非拡大してご覧下さい。


CBD49401-15BD-41DD-ACF2-0B4488570C77.jpgまずは茸類。椎茸は日本のものと変わりありません。それもそのはず、日本の種菌が持ち出されて栽培されているのだそうですから。また、キクラゲ(写真左下)、フクロタケ、キヌガサタケといった中華料理でお馴染みのもの以外に、ショウロも並んでいました(写真の椎茸の左側)。干して旨いのかは知りませんが。凄いのはマンネンタケ(写真右下)。霊芝(レイシ)と呼ばれる堅い茸で、漢方薬として使うのだと思います。そういえば冬虫夏草が見当たらなかったなあ。


43825A03-72BA-4B72-914D-BAEAD784219A.jpgBD6AE745-F475-48FC-85E5-CD9E5C0BA29C.jpg海産物はより種類豊富で、日本でも馴染みのあるシラス(左写真上中央)、烏賊(同写真左下)、海老(同写真右下)だけでなく、帆立の貝柱(右写真中央上)、鮑(同写真左下)に牡蠣(同写真右下)といった貝類も沢山。この、牡蠣の干物というのが素晴らしく、以前プレゼントにいただいたもので炊き込みご飯を作ったのですが、いやぁ、旨かった。店内に目を転じると、お馴染みの高級食材フカヒレやナマコが、容器に守られて陳列されています。すごい種類と量で、乾物屋の看板商品のようです。フカヒレはともかく、ナマコっていまいち中華圏以外には支持されてないし、そんなに美味しいとも思えないのですが...。


97FA770D-3409-4320-949B-F8E26C0069CD.jpgもあります。目を引いたのが日本産のキビナゴ(左写真上中央)。キビナゴは鹿児島で獲れる魚なので、交易上取り引きしやすかったのでしょう。日本みたいに鯵や鯖の開き干しはないものの、小型の鮃の干物は発見(同写真左下)。IMG_2217.jpgさらに、魚の骨(同写真右下)や皮だけも。レストランでは、揚げておつまみにしたり、煮込んで白湯スープにしたりというのをよく見かけます。そしてよくわからないのが右の写真、ヒトデ。何に、どうやって使うの?美味しいの?


E6F2A197-0326-4F75-BD36-12B6F900F94C.jpgナッツ類やフルーツはというと、クルミ(写真上中央)、カシューナッツ、そして杏仁豆腐に使うアーモンド(写真左下)、デーツことナツメヤシ(写真右下)はどこの店にもありますが、アプリコットやベリー類、レーズンは棚の端の方に追いやられ、故に、カラフルではなく地味な印象。洋梨やココナッツも見つけましたが、これらは干したらどんな味になるのでしょうか。かわったところではラカンカという果物。のどにいいということで、日本ではのど飴の添加物として使われているようです。漢方薬の材料はバクモンドウ(リュウノヒゲの根)なんかもありましたが、ナッツ類と並べられていたので、あるいは薬としてだけではなく食材としても使われるのかもしれません。


IMG_2219.jpgこんな具合に実にバラエティー豊富。流石「四つ足はテーブル以外、飛んでるものは飛行機以外、泳ぐものは潜水艦以外なんでも食べる」というだけのことはあると感嘆するのですが、それでもなお驚いたのは右の写真。うちの猫の未々乃介がたまに咥えてもってくるやつです。最初コウモリかと思ったら、ヤモリだそう。それをこの形に開き、オスメスのペアに重ね合わせて売られていました。いくらなんでもここまで干さなくたって...。いったいどうやって食べるんだろう?









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香港の「の」 

10数年前、前職でその魅力に目覚めたものの、行く機会が年に1度あるかないかになっていた香港。再び縁あって今年、香港に2ヶ月に1度の割合で訪れるように。いつ行っても刺激的で、楽しく、香港担当は、本当に嬉しい。今日はその香港の話、香港の「の」の話。の?


中国大陸や台湾ほどではないものの、香港の街を歩いていると結構日本語を目にする機会があります。IMG_0538.jpg日本企業にとっても一大マーケットですし、日本への関心が強い方も多いので、当然といえば当然。例えば空港に降り立ってすぐ飛び込んでくる日本語が右のこのお店、「優の良品/AJI ICHIBAN」ではないかと。日本人には少し不自然に感じるこの店名は、狭い香港に100店以上あるというだけあって、至る所で目に入ります。香港企業のお店なのにあえて日本語を使ったのは、もちろんそれが香港人に魅力に映るからですが、その中でキーとなっているのは、間違いなくひらがなの「の」。


IMG_5032.jpg日本が好きな香港の友達によると、漢字の中に混ざり込む、日本独自のひらがながまずとても良く見えるのだとか。とりわけ漢字にはない丸みの部分が良いらしく、文字全体が丸い「の」が一番可愛く素敵なのだそう。となると、当然マーケットではその「の」を活用しているシーンが多く見られます。例えば左の写真。IMG_4153.jpg高級感漂わせたレストランの店頭ポスターは、ひたすら漢字が並ぶ中、たった1文字だけ入っているひらがなの「の」。これを入れたくてつけたタイトルという匂いがプンプン。こちらの「〜の選」という言い方は、僕達にはどこかおかしいもののとても便利らしく、日本の「元気寿司」もご覧の通り。言いたいことは伝わるけれど、高校生の英文和訳みたいなぎこちなさがあるのが面白い。


IMG_5033.jpgこちらは吉野家。やはり漢字を並べた中に少しだけ入れたひらがな、そしてマストアイテムの「の」。どこもおかしくない極めて真っ当な日本語になっているのは流石、グローバル企業吉野家。もっとも、「鯖の塩焼き」に「手作り鍋」、牛丼はどこへ行ったの?という話ではありますが。


IMG_0532.jpgIMG_0533_2016110321371139a.jpg日本の企業でさえ使ってしまうくらいですから、それ風に見せかけている香港企業となると使うのがもう必然で、カフェもラーメン屋もご覧の通り。どうやら4文字でタイトルをつけるのが最も注目されやすく、その内の1文字を「の」とするのが王道のようです。Homepage_News.jpg英語のofと同じ働きがあるというのは知っていて、それを念頭に言葉を作っているらしく、右のように言葉の前後を間違ってしまい(「季節限定の生姜シリーズ」ですよね、正しくは)、しかも「の」を目立たせたい余りに行替え箇所を間違えている、という例も。日本人いないんだろうなぁ、この会社。


IMG_4158.jpgそして、なんと世界のマクドナルドまでが、「の」に頼る。なお、「抹茶の旬」は一応秋とされていますが、この写真を撮ったのは真夏...。IMG_4175.jpgつまりは意味よりもまず「の」を入れることを考えた上でのコピーなのでしょう。それだけの威力を「の」は持っているとみていいようです。さらに下町の雑踏を歩いていたら右の看板も見つけました。足裏マッサージのお店のようですが、訳も分からず強調されている「の」。


DSCN4541.jpgIMG_0685.jpg香港までは成田から5時間ほど。航空チケットはANAで5万円程度で、LCCだと3万円台から入手できます。日本が寒くなるこれからがベストシーズン。皆さんも是非、愛される「の」を探しに香港へどうぞ。写真は空から写した香港中心部と、お薦めの和カフェ、「抹茶館」。









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本物はどっち? 

僕が仕事でしばしば行く中国、その「パクリ」文化。何かにヒントを得て、それを改良した形で発しているのならともかく、本家よりもずっと低い品質で上っ面だけ模倣しているのがほとんど。そして商標さえもコピーして誤解を拠り所として商売しているのがトラブルの元であり、同時に笑いの種であったりします。僕はというと、いけないものだとは認識しつつ、結構好きです。本物そっくりに巧妙に作られたものであればどうかと思いますが、ご丁寧に商標の一部分だけを変え、パロディーですよ、とわざわざ主張しているように見えたりすると、思わずクスッと笑ってしまいます。


その面白い具体例は他のサイトに譲るとして、偽物が本物を凌駕してしまった事象をひとつ。中国のどこの街でも見られるカフェに、「UBC上島珈琲店」というチェーンがあります。IMG_2035.jpg右の写真は北京の街角で写した1枚。ロゴをよく見てください、「UCC」ではなく「UBC」です。元はもちろん、「UCC上島珈琲店」なわけですが、中国全土に1000店とも3000店とも言われる程広がった超有名チェーンです。もっとも、「UBC」の中にも勝手に名乗る偽物が沢山あるために、店の総数がとても曖昧であるようなのですが。


IMG_1009.jpg店の中はたいてい、バーカウンターに大きなソファ、絨毯にシャンデリア、店員は白のシャツに黒いタブリエという出立ちで、昭和の喫茶店といったちょっと古臭い雰囲気。コーヒー1杯が25元以上(1元=約20円)する高級喫茶店なので、中国の一般庶民はそうそう立ち寄らないお店です。最近はスターバックス等に押されているためか、食事メニューを充実させ、レストラン仕様となっているところも多く、しかもなぜかそちらの方はコーヒーよりも安い価格設定のようですが、それでも若者で賑わっているよりは、ゴージャスな雰囲気のおばちゃんや、ちょっと強面のおじちゃんなんかが似合う重々しい風情です。こちらの写真は大連にて撮影。coffeeのスペルが間違ってますね。


IMG_2065.jpg街中の結構いい場所を抑えていることもあり、中国人でこれを「パクリ」だと思っている人はいないと思います。その証拠の1つが左の写真。北京五輪直前に完成した北京首都空港の国際線で使う第3ターミナルにも、堂々と出店されています。流石に中国のどこの空港の国際線ターミナルでも、偽キャラクターグッズや偽ブランド品が売られているのは目にしたことがないので、「UBC上島珈琲店」は中国の公的機関にとっても「本物」ということなのでしょう。そもそも、「UCC」は中国本土進出に失敗したのか、かつてはあったのに今は1店もないようですし。ここまでくると、仮に本家側が文句を言っても相手にされないのではないかと思います。下手すると「UCC」こそまがい物だと言われかねません。せいぜい、「UBC」の「B」って何?と毒づくぐらいが精一杯じゃないかなぁ。


気になるお味はというと、中国では砂糖をあらかじめ入れている甘いコーヒーが普通なので、僕の好みではありません。品質の良し悪しは是非、皆さんが中国に行かれた時に試して判断してみて下さい。












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食は広州に在り 

まもなく退社する会社で11年間にわたり行かせてもらった中国。P1050186.jpg数えてみたら100回にわずかに届かない渡航数でした。人間の(あるいは僕の?)環境適応力のおかげで前にも書いた通り、僕は今では結構中国が好きになっています。その中国で一番、すごいや、参った、となったのは、中国南部の都市、広州の食事情かもしれません。


広東料理の中心地広州を初めて訪れたのは2005年。「食は広州に在り」(食在广州)という言葉と共に、一目置かれているグルメな街というのは、もちろん知っていましたし、その素材を活かしたあっさりとかつバランスのよい味付けは、中華の四流(四川、北京、上海、広東)の中で一番好きだったので、本場のそれがどんなものか、非常に楽しみに向かいました。


着いて早々食事の前に感じたのが、世界中の華僑の多くが広東省から出ているだけあって、北京や上海に比べてオープンマインドで商売気が強く、実に仕事がしやすい、という点。儲かるんやったらやりまっせ、という大阪商人のような明快さがあり、ロジカルな説明を好んでくれる気質は、香港と相通じるものがありました。もっとも、洗練さという点では、200キロと離れていない香港とは大きな差が開けられてしまっていましたが。


P1060237.jpgその時、中国出張の担当になってすでに3年が経過し、毎度繰り広げられる飲酒の無理強いをされる宴会と、そこで供される油や唐辛子を多用した胃に負担のかかる食事に、閉口していた頃でしたが、広州ではそれはありませんでした。お酒は飲んで酔うにこしたことはないけれど、そんなことしなくても意思の疎通はできるからと強要はしてこないし、医食同源の思想に基づく食事は、まず何時間もかけて丁寧に作られた温かいスープから始まるところからしてお腹に優しいものでした。


P1060241.jpgが、優しいのはそこまで。その後出て来る料理の凄さ。飛んでいるものは飛行機以外撃ち落として食べる、四つ足は机以外なんでも食べる、二つ足で食べないのは両親だけだ、IMG_0152.jpgと誇らしげに語りながらもてなしてくれる広州の料理の下手物ぶりといったら。左の写真は、ハレの日に出て来る最高のご馳走、という仔豚の丸焼きですが、何もこんな無惨な姿にしなくても...。また、右は鶏の足。ゼラチン分と軟骨が美味で僕は結構好きですが、一方でここまでしゃぶりとらなくてもとは思います。


IMG_0147.jpg他、僕が食べたのを覚えているのだけでも、ヘビ、ワニ、犬(チャウチャウ)、ラクダの瘤、ヤクの内蔵、サソリ、ゲンゴロウ、何かの虫の幼虫(蛹?)...。衝撃がすさまじく、ほとんどのシーンで写真を撮るのを忘れていた程。


ある日連れて行かれた食材が水槽で飼われている海鮮のレストランに、チャウチャウ犬がゲージに入れられて並んでいました。通訳をしてくれていた当時大学を出たばかりのとても可愛らしい現地の女性に、食品を扱うところに犬を一緒に置くのは衛生的でないから絶対にしちゃダメなんだよねぇ、なんて話すと、「あ、これ食べられますよ」と言い、お店の人と二言三言言葉を交わした後で、「締めてから1週間くらいしないとおいしく食べられないそうなので、この犬は今日は食べられませんが、1週間前に締めたのがあるそうなので、それを食べましょう」と。目の前のチャウチャウ君は、そうとも知らずに愛想よくこちらを見つめており...。


IMG_0151.jpgさらに、別のケースにはゲンゴロウが入っているのを発見。虫好きの僕は一瞬ペットショップと錯覚しましたが、そのレディーが、「これ揚げるととってもおいしいんです、食べましょう!これ下さいっ!」と満面の笑みで言い放ったシーンは今でも忘れられません。またそれを実においしそうに食べるのです、二十歳ちょいのお嬢さんが。


下手物が円卓に上がると起こる僕らの悲鳴を楽しんでいるのか、あるいは喜んでいると勘違いしているのかはわかりませんが、食事の度にいったい今日は何が出て来るのか、というちょっとした恐怖を味わいながら、彼らの食に賭けるプライドを感嘆していました。日本を含め、世界の中華料理の本流は広東料理。もちろんそういう特殊な食材の料理はあまり広まっていませんが、そこにはあらゆる国境を越えていったたくましい華僑の人達のパワーの源が垣間見えるように思います。












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カミのご加護のある日本 

この僕のブログ、お食事しながら読んで下さっている方は、今日はちょっとご注意を。化粧室、レストルーム、WC...つまり、トイレの話です。


外国を訪れて最初に自力で解決しなければならない問題は、たいていトイレで発生する、僕はそう思っています。否応無しに日頃の習慣との違いに直面するシーン、それを誰の助けもなしに乗り越えねばなりません。あるいは困惑し、あるいはうろたえ、ところが時は迫り、結局は恥を忍んで思い切るしか方法がない...大袈裟に言えば、そこには異国訪問の醍醐味が潜んでいる、ともいえなくもない、それがトイレ。去年は年の1/3以上を海外で過ごした僕も、今なお毎度のように驚いたり困ったりします。


IMG_0535.jpgよくある一番軽い事象はトイレットペーパーの位置。腰かけたすぐ横にあるべきと、当たり前に思いがちですが、左の香港の某高級ホテルで撮った写真のように、座ったままでは手が届かないところにあったり、あるいは後ろに設置されているので体を捻って振り返らないと手にできない、なんてことはしょっちゅう。むしろ普通かも。あれ、もしかして僕、座る方向間違えています?


IMG_0773.jpg便座の位置が異様に高いのはドイツ。右の写真、僕の鞄は普通のビジネスバックで高さ35cm。それと比べていただければどれだけの高さかイメージしていただけるかと思いますが、日本人の平均的身長の僕は、この時、爪先立ちがやっとで、踏ん張る、なんてことはとてもできませんでした。ちなみに紙の位置も遠く...なんて大きい人達なんでしょう。


水洗の強さも厄介なことが多いです。例えば中国のホテルでは、水洗の力が弱くおまけに紙が水溶性でないこともあって、本当は脇にある屑篭に捨てなくてはならないことが多いのですが、それは大変抵抗があり、わかっていても流してしまいます。いやたいていの日本人はそれさえ気づかず、いつも通りに用を足してホッとし、いつも通りにレバーを下したものの、うまく流れず、もう1回レバーを下したらみるみる逆流してきて、となるのです。かつて一緒に出張に行った仲間は、待ち合わせ時間になかなか来ないな、と思ったら、腕まくりして汗だくになって一仕事終えた顔で姿を現した、ということもありました。僕ももう次のレバーで流れきらなければ溢れてしまう、サービススタッフを呼ぶしかない、というギリギリのところまで追いつめられたことは何度もあります。


IMG_0326_20130908181308674.jpgホテルのトイレでさえそんな感じなので、公共のとなるともっとひどい。どこに座ったらいいのだ、とかどうやってズボンを脱ごうか、と迷う汚さはもとより、個室のはずなのに扉の下が大きく空いており、隣の人の靴が見える、なんてことも普通。たぶんそうしておかないと水が溢れた時に対処しにくくなるからなのでしょうが、世界的にむしろこれくらいが標準なのが不思議。特にプライバシーに煩い西洋人がなぜここは甘いのかがよくわかりません。


これがまた中国になるともっとすごい。扉さえないトイレがあるのです、つまりもう個室ではありません。もちろん便座もなく、ただ水が流れている水路の向こうにそれらしき穴が。このタイプは中国ではまだ一般的みたいで、僕は一度取引先での仕事中、急に催し、従業員用のトイレに駆け込んだのですが、そこにあるべき仕切りは全くなく、でももうリミットはすぐそこまで迫り、強行突入以外にとるべき手はなく、なだれ込んだ末なんとか無事だったということがありました。やれやれと思ってふと隣を見ると、同じく裸のお尻でかがみこんだ隣人と目があい、ニコリと微笑んでくれ...、こういうのを本当のオシリアイになれたと言うのだろうな、と馬鹿なことを考えていたら、今度はなんと紙がないこと、いや、紙がないのではなく紙を置く器具、つまりは紙を使うという考え方自体がないことに気がつき、仕方なく隣の先生にならってそこにある水で洗って出てきたのでした。その日は1日、何かこうお尻がむずむずしていたような。ちなみにもちろん写真はありません。流石に撮るのもためらう汚さですので。


IMG_0318.jpg紙を使う、ということ自体、実は世界的には当たり前ではなく、アジアのホテルでは必ずといっていいほど、横にシャワーがついています。インド人はじめ、多くの人がそれを使って「不浄の手」左手で洗うのだそうですが、水を出したり止めたりするのに両手が必ず必要になるはずで、いったいどのように使っているのか不思議。どう考えてもそのシャワー機器は汚いに違いなく、もっというと、そのトイレ周りは雑菌だらけなのではないか、なんて思ってしまいます。


それに比べたら、日本のトイレは本当に凄い。清潔なのは言うまでもなく、用をたした後、温水で優しくきれいにしてくれるなんて、日本製のトイレ以外にはありえない機能、しかもそれがもう当たり前になりました。1流ホテルのトイレともなると、美しいライティングの下、心落ち着く香りが広がり、おまけに音楽まで流れています。そしてどこでも当然のように置いてある、絹のように柔らかいペーパー!


おそらく、トイレがそんな居心地のいい場所である文化は日本を置いて他になく、他の国の人からすれば最も感動する所の1つではないかなぁ。7年後の東京五輪が決まったニュースを見ながら、そんなことを考えたのでした。










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Thread: 旅先での風景

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