小さな恩返し

ここを1つの目標として稽古に打ち込み自信もつけてきたとはいえ、小学生の頃、カンタをいつも1、2回戦で粉砕してきた強い強い成田地区の選抜代表選手達も一堂に会します。カンタは楽しみで仕方がないようでしたが、僕は、良い勝負ができるようになったのではないかという思いと、またやられたらかける言葉がないなぁという思いが交錯していました。
発表された対戦表ではなぜか第3シードに。本人は、最近の2年生相手での奮闘が少しは認められたのかと喜んでいましたが、それはあくまで錬成会での話で、実績はないに等しい。まして初戦の2回戦に勝ち上がってくるだろう相手は、いきなり選抜剣士の1人、しかもカンタに剣道を続けるきっかけをくれたずばりその選手。小4秋の公式戦1回戦では30秒余りで完敗、その1年後小5の初戦でも当たってしまい、今度はなんと10秒、三太刀で瞬殺。親子共々心まで粉砕されたものです。

午前中の団体戦で固さが目立っていたカンタは、自分でもそう感じたらしく、先輩にお願いし、昼休憩にいつものウォーミングアップよりも激しい地稽古を。大柄になってきたためか、体力には自信ある反面エンジンのかかりが遅いのを、あらかじめ激しく体を動かすことでカバーすることに。






準決勝の相手は、三度、成田地区代表剣士。シードから上がってきましたが、彼はどの大会でもシードされるのが当然という強さで、この界隈の少年剣士で知らない人はいません。お父さんも有名な剣豪というサラブレッド中のサラブレッド。

「今日はオレの剣道はできた。目標としてたところまでやれたし、自分が思っている力と実力に違いがないことも見せられた。やっと結果を残せて、今まで指導してくれた先生方に少しは恩返しになったかな。でもまだまだの部分もわかった、いつか追いつき、勝ちたい、優勝したい」とカンタ。その後、先生と仰ぐ色んな方に動画を見せ、いただいた祝辞やさらなるアドヴァイスを、僕と2人、一つ一つ噛みしめるように消化していくのは、実に楽しく幸せな作業でした。



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願うは無病息災


が、3日から微熱と共に喉が痛くなり、明くる4日には発声できなくなりました。

17日、念のためもう一度診察してもらうべく会社を早退した電車の中で、突然激しい腹痛に襲われました。お腹や腰が破裂するような痛苦しさ。虫垂炎かなとiPhoneで調べる余裕も次第になくなり、這うようにして帰宅。トイレに行ったり寝転がればなんとかなるはず、大袈裟にはしない、という思いも虚しく、横になっているのさえ辛く、ついにカンタが救急車を。駆けつけてくれた時には自力での歩行もままならないほど。そして救命士の方々も右脇腹に触れながら盲腸を疑っておられましたが、違う、下腹部全体が破裂しそうな感じ、と。そこへカンタが健康診断の結果を渡してくれ、泌尿器科へと搬送されました。いつもオールAだった健康診断、2か月前に初めてB判定に。そこに書かれた右腎石灰化の言葉がヒントになったらしい。
カンタに付き添われ寝たまま病院に運ばれるや否や、直ちに点滴で痛み止めが処方されました。そして尿をとって欲しいのですができますか?と問われ、まだ羞恥心は残っていたので、自力で個室に入るものの、出ない。いくら頑張っても駄目。切迫感はあるのに。そうしてトイレをそっと後にし、出ないんです、とベソかいたら、やっぱりね、もうしばらく点滴つけたまま休んでいて下さい、と看護婦さん。どういうことだ?と思いながらベッドに戻りどれくらいしたでしょうか、次第に苦しさが和らぎ、尿もとれた後、先生ご登場。尿管結石です、毎日のように苦しんで搬送されてくる方がいるよくある病気です、石を排出しやすくする薬と痛み止めを処方したので、あとは経過観察するだけ、もう楽になったでしょう?確かに台風が過ぎた後のように、いつのまにか違和感が少し残るだけになってました。カンタからの連絡で駆けつけて下さったご近所さんの車で、何事もなかったように帰宅しました。




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情に流される台湾 〜その2〜
台湾の「気遣いの押し売り」は、ホテルに着くや否や体験できます。安いホテルでも、部屋には調度品やアメニティが、一見、これでもかと充実しています。ただし、見かけだけ。テレビは60チャンネルくらい設定されていることが多いのですが、そのリモコンはたいてい電池が切れています。





ちなみに以上のことは、中国のホテルも全く同じ。違うのは台湾の方が埃が少なくて清潔感があるのと、中間色を多用し、金色のド派手な調度品が割合少ないところ、そしてスタッフが、不好意思(失礼します)という言葉をよく口にすることくらいなんて言ったら台湾人に怒られるかなぁ。
先日の滞在中にはこんな経験を。朝、部屋でくつろいでいるとフロントから電話が鳴り、ショッピングモールまでの無料のシャトルバス、なぜ乗らないのですか?乗らないのならキャンセルして下さい、と。待った、確かにそういうバスがあると案内はされたけれど、今日乗るなんて一言も言ってない、と答えたら、じゃ明日は?。明日も使わないと返事をすると、明後日は?。明後日はまだわかりませんという僕の返事に、じゃあ明後日までキャンセルしておきますね、と。なぜそうなるのかと思いつつ、台湾らしいなぁと苦笑しました。
また、部屋のドアノブに「DO NOT DISTURB(邪魔しないで下さい、起こさないで下さい)」の札をかけていたにも関わらず、チャイムが鳴らされたこともあります、無視をしていたら、ドアの下から手紙が投入されました。曰く、「DO NOT DISTURB」の札がかかっていたため、室内の清掃、洗濯物の回収ができませんでした、サービスが必要な場合は、ハウスキーパーまでご連絡を、と。いやいや、十分邪魔してるって...。
こちらの気持ちを慮っているようでいて、実は彼らがそうしたいだけ。感情任せに思うがままを押し付けてくるのは、あるいは彼らの見栄なのかも。こんな具合なので、遊ぶには楽しいけれど、仕事をするには大変なところというのが僕の台湾に対する結論。前職で誰もそれに気づいてなかったのは、きっと、主導権があちらにあったまま、気分良く転がされていたからなのだと思います。



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情に流される台湾 〜その1〜

1年かけて一緒に汗を流し理解したのは、そうでもないぞ、ということです。同じ中華圏でも、15年来親しんできた香港とは全く違う。台湾人が聞いたら怒りそうですが、むしろ中国とよく似ている、大きな違いは親日か否かの部分くらいではないかとさえ感じます。
イギリス統治の影響で割と論理を大事にする香港に比べ、良くも悪くも情が基軸なのが台湾。自分の感情に対して素直、理屈よりも優先してしまうことが頻繁にあります。先々を考慮せず、してしまう判断はいつも刹那的。そうして次々に詰め込み過ぎた予定や約束は、いざその時になってコントロールできなくなり簡単に変えてしまいます。また、タスクは、全体感や費用対効果を考えずに、やりたいしたいでとりあえず動いてしまう。その結果、後で皺寄せや矛盾が生じ、無茶な言い訳をすることに。台湾で仕事をする日本人の中にはしばしば、彼らは簡単に嘘をつく、と酷評する人がいますが、たぶん、そうするつもりはなく、自分でもどうしたらよいかわからなくなってしまうのだ、と僕は思います。

自分の感情に正直な分、他人への気遣いも厚いです。喜びや悲しさには寄り添おうとしますし、時に激しく怒りの表現をする人が現れても、それを気にしたりなじったりはしないようです。困っていたら助ける意識もあるいは日本人よりも強いのではないでしょうか。そうそう、よく言われる通りに日本人には親切な方が多いと感じることが、僕にも多々ありました。過去には嫌な思いをさせてしまっているし、政府レベルではまともに台湾に向き合っていないのが現状、例えば東日本大震災でいただいた義援金が250億円にもなることさえ、充分に報じられたとは言いがたい状況なのに。
ただしそれも時に空回りし、押し売り状態になります。こちらの都合はあまり考えない。はじめましての仲間には、飲み物をご馳走する習慣があるようですが、結果、僕のパソコン周りは飲みかけのドリンクが乱立しました。また、この後たくさんの試食があるから要らないといくら言っても食事を勧めてくるのにも閉口。まるで、日本の田舎の、西瓜を切って出してくるおじいちゃんおばあちゃんみたい。
次回はそんな、ロジックを置き去りにした気遣いの押し売り、と感じたエピソードを、いくつか書いてみたいと思います。


※写真は、オーバーブッキングで運良くあてがわれたエバー航空のビジネスクラスの機内食。座り心地もサービスも素晴らしかったなぁ。


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晩秋の茸探し






なので、ムラサキシメジがたくさん生えている場所を見つけるのを最大の目標に修正し、15キロくらい走りましたが、その後は、ムラサキシメジはおろかその他の茸も全く見つけることはできず。ずっと茸探ししていなかったから「キノコ目」の力が落ちているのかも。



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